230708 VN『アインシュタインより愛を込めて』(2020年) 感想
ビジュアルノベル『アインシュタインより愛を込めて』(GLOVETY / 2020年10月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
シナリオライターが知っている人で、絵が好みで、タイトルが理系っぽくて気になった、という理由で予約購入したはずなのだが、それから約3年越しのプレイになってしまった。
パッケージ
豪華限定版の箱は大きめの片かぶせつや消し紙箱。内容物はゲームDVD、テクニカルマニュアル(ビジュアルアーツ共通のヤツ)、20ページくらいの特典冊子、有村ロミのアクリルパネル、ボーカルCD、ドラマCD「HANGOVER」。初回ディスク認証あり。
シナリオ
長さは普通より少し短いくらい。グランドエンドを含めても、印象としてはそんな感じ。純愛とあるけど、デートやHシーンはあまり深掘りしていない。特にHシーンは前後のつながりも乏しく、おまけで付け加えた感が半端ない。せっかくの素晴らしいCGが損してる。
タイトルは理系っぽいけど、内容的にはあまり理系要素はなく、学園モノにロボット要素が少し入っている。ストーリー全体に謎要素が多く、遂に種明かしかと思ったら新たな謎が付いて出てくることも度々。そういう意味では展開に飽きない。ヒロインと1から関係を気付いていくところは氏らしいストーリー。仲の進め方はハチャメチャだけど、そこが主人公の持ち味で面白い。
個別エンドは怒濤の展開で口ぽかーんと開けながら読んでた。エンドを積み重ねる内に背景事情やシナリオで述べられていない出来事が予想できてくるが、グランドエンドではこれも想定外の事実が次々に明らかになり、それでも尚いろんな謎を残したまま終わりを迎えている(続編のアポロクライシスで明かされる?)。
彗星機構は個々(彗星病患者)の意志など蔑ろにしてでも人類の未来を守る機関。有村ロミはこれに対抗して主人公を、ゆくゆくは彗星病患者たちを守る機関を設立?どのエンドでもロミは姿を消しているが、多分そういうことだと予測。
主人公らの幼少期の話で、小笠原の研究所にたどり着くまでの経緯がなんか強引な組み立てだなと思った。
ロミが泣いている1枚絵は彼女が感情を露骨に出す数少ないシーンだが、ここはつられて自分も涙が出た。ただ、あんまり余韻がないうちに次のトンデモ展開が来るので、何だかなぁという感じ。
グラフィック
儚げなヒロイン、生き生きしているヒロイン、どれも魅力があって素晴らしい!HシーンのCGに対してシナリオが短いので、そこがちょっと勿体ない。
システム
システムはオートセーブ10個+クイックセーブ10個、セーブスロット10個×20ページ、セーブスロット入れ替え・削除操作、文章スキップ、バックログジャンプ(ロード箇所より前は不可)(2023/07/08完了、No.107)
そのうちアポロクライシスもプレイするつもりだけど、感想を書くかどうかは未定。