Image: 20万円したCコンパイラー

トップのテーブルは日経データプロ・OA(1985.2)、日経マグロウヒル社発行より。

昔のフリーソフトの中に、あるMS-DOSアプリケーションのランタイムライブラリの著作権表示を調べて、何のコンパイラーを使って開発されたかを判別するものがあって、MS-CとTurbo C以外のCコンパイラーは聞き慣れない名前ばかりで興味深かった。DOS世代で無料で使えるCコンパイラーとしてLSI-C試食版というのがあったと聞いて、昔使おうと試したことがあった気がする。ただ、Windows世代の私にとっては無料のCコンパイラーといえばBCC 5.5だった。

DOS時代の商用Cコンパイラー一覧

PC黎明期はLattice Cが一番人気で、1980年代中期は後に登場したMS-Cと人気を2分していたとも聞く。その希望小売価格が198,000円という資料を見て本当かと疑ったんだけど、上にあるとおり日経の資料にもあるから本当らしい。MS-C 3.0は248,000円だったが、1986年にアスキーからマイクロソフト日本法人へ販売事業が移管されてから、MS-C 4.0の発売と同時に98,000円へ値下げされた。それでも気軽に手を出せる値段じゃないから、Turbo Cの約2万円がいかに破格だったかが分かる。

Image: Advert of MS-C 3.0

まあでも、本当に驚いたというか笑ったのは、マイクロソフトのOS/2 SDK(プレリリース版?)の価格を見たときだった。OS、MS-C、MASMがセットだったことを踏まえても、お得感はないな。

Image: Microsoft OS/2 1.0 SDK


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管理人 : Akamaki (akm)

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