Image: 180324 VN『フルウソ -Complete Four Seasons-』本編 感想

桜のシーズンですね、花粉のシーズンですね~。今年も花粉には悩まされていて、睡眠を多めに取っても調子が全然回復せず、心身ともボロボロです。明後日に久々の明け+連休コンボがあるので、そこで立て直したいところです。それにしてもこの記事、作り始めてからもう6日も経ってるけどろくに書けてない。未完成文章は出せないのが「ブログ」の良い点であり、手軽さを欠くという弱点ですかね。(2018/03/30)


ビジュアルノベル『フルウソ -Complete Four Seasons-』(Campus / 2018年2月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

2015年11月から2017年7月にかけて発売された『ハルウソ』『ナツウソ』『アキウソ』『フユウソ』のシリーズ4作品と各作品アフターストーリーのさらに後日談であるアフターアフターストーリーのセット。これらのトールケースDVDとさらに各主題歌をまとめたアルバムCD、OPムービーDVD、缶バッジ、色紙がセットになっていて、販売店泣かせの大きなボックスに入っている。色紙がサブヒロインの雫・サージェントになっているのはヒロインのグッズバランス的な問題か何かと思ったが、フユウソ発売後のキャラ人気投票で1位だったのね。価格は普通の一本ものに比べて若干割高だけど、4作品のボリュームを考えれば割安で、さらに追加シナリオと特典が付くのだからお買い得かも、という印象。

感想 (No.43)

シナリオ

ヒロインの設定がギャルゲーの古典的定番揃いで深みがなさそうに見えるが、ストーリーが進んで本性や過去を知っていくと、日常シーンでの台詞や振る舞いの裏側にあった本当の気持ちが見えてくる。いずれの作品も相愛(告白成立)に至る前の合意の段階でHシーンがあり、特にハルウソとナツウソではストーリーの早い段階でHシーンがあるので、「ストーリーもHシーンも両方楽しみたいけど、後半に入るまでシナリオを読み進めるのはだるい。」と思っていた私には丁度良かった。ハルウソやナツウソでの魔導契約書の対価は都合良すぎと思いつつも、理屈抜きでHシーンのためと割り切っているのも悪くない。「ストーリーとエロとの両立」って色んな作品でよく売り文句にされるけど、これくらいが良い線を行っている。話ががっちりしすぎないところも好感もてる。

没入感はいまいち足りなかった気がする。例えば、絆きらめく恋いろは(CRYSTALiA / 2017年)は近未来・ifの歴史・架空の競技など具体性ある創作設定を持ち込んで世界観を作っていた。それは極端な例だけど、学園や街に特徴を持たせるというのは良くある手法だと思う。それに比べると、本作は元々が共通ルートのないヒロイン1本ものの作品と言うことでヒロイン周辺とのコミュニケーションが重点にあり、その環境(世界観)には詳細に触れていない。まあ作品に没入させる要素・手法はそれだけではないから難しいけど。全体を通して「そこにあるような空気感」が物足りなかった、かな。はっきり欠点と感じたわけではないので、的外れのことを書いているかも。

グラフィック

CGはマルチ解像度対応で精巧さはないものの、最大でフルHDまで対応しているので、大画面でプレイしても線やグラデーションが綺麗。背景は噴水や桜・雪が舞い散るシーンなど一部がリアルタイムで描画されている。廉価作品とは思えない作り込み。ただ、PC環境、特にグラフィック周りは相性を選ぶかもしれない。

気に入った点は、ヒロインが時折あどけない(少女っぽい)表情になるところ。特に雪華の一枚絵やH CGが顕著かな。と書いていたら、人気投票ページの原画さんコメにも触れられているので、あれはやっぱり意識して描かれてたんだなぁ。なかなか良くできていると思う。

CGモードの大半がHシーンのCGで埋まるので、ストーリーに比して通常の一枚絵がこれだけしかなかったのかと驚かされる。

システム

セーブスロット80個+オートセーブ8個+クイックセーブ8個。バックログジャンプはあるものの、ログでさかのぼれる範囲が広くないので使いにくい。ログを開こうとすると時々強制終了することがある。システム設定でメッセージのスキップ速度を標準と高速で選択できるところが地味に便利。ある程度シーンを飛ばしたいときは高速スキップ、お気に入りの会話まで飛ばしたいときは標準スキップを使うなど

総評

シリーズ4作品とエロ重視のコンセプトに対してぴったり合わせてきたテーマとストーリーだった。コスパも申し分ない。バックログ機能は残念だったが、それ以外はフル作品モノに劣らず良くできていると思う。(2018/03/24完了)


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