SonicStage Mastering Studio は一言でいえば録音・編集ソフトです。
編集機能は楽曲の分割、フェードイン・フェードアウト、ノイズ除去、VSTやDirectXエフェクトプラグインを使用したエフェクトの適用があります。
Sound Forgeなどの市販ソフトに比べると機能は圧倒的に少ないですが、必要最低限の機能しか持たないので素人でも手軽に利用できるのが特徴です。
SonicStageの名前が付いていますが、SonicStageとの深いつながりはありません。

Sony VAIOにバンドルという形のみでの提供で、一般には公開されていません。
アンインストールしてしまってもVAIOのリカバリツールを使って再インストールできます。

○作業の流れ
録音その他の設定

入力デバイスの選択

必要に応じて、入力レベルの調整、ノイズ除去の設定

録音

分割、フェード効果などの編集

個別エフェクト、マスターエフェクトの設定

ファイルなどに出力

○説明
詳しい解説はヘルプを見てください。

1. メニューバーから ツール → 設定 を開く。
録音時のサンプリングビット数、サンプリングレートを設定します。


2.入力デバイスを選択し、入力レベルを調整します。
調整開始 ボタンをクリックすると現在の入力信号の音量に応じて入力レベルが自動で設定されます。


3.録音を行います。
「シンクロ録音を行う」にチェックを入れて「録音待機」をクリックすると、
無音中は録音せず、一定のレベル以上の音声が入力されると自動で録音が始まります。



4.録音したデータを編集します。
画面の上半分は使いません。
分割を行うには、分割候補点を追加した後に微調整し、右クリックメニューで分割を確定します。
フェードイン・フェードアウト機能は使い勝手が良くないので、ファイルに出力してから後で他のソフトで編集することをお勧めします。


5.マスターエフェクトの設定をします。
録音チャンネル数が2チャンネルの場合は5.1チャンネルのエフェクト設定をする必要はありません。
再生しながらエフェクトの設定を調整することもできます。
ただ、実際の出力よりも音量が小さかったりするのであまり当てになりません。


6.ファイルに書き出します。
ファイルへの保存形式はWAV形式かDSD形式の2択ですが、DSD形式は音質の劣化を最小限に抑えることができる代わりにファイルサイズが膨大になります。
普通にWAV形式で保存することをお勧めします。
外部エンコーダーやパラメータを指定すると自動でMP3などにエンコードしてくれる機能があればもっと便利なのに。

出力ファイルは「出力設定」タブに設定したフォルダに保存されます。
ついでに出力したファイルをSonicStageのデータベースに登録する機能がありますが、現行のx-アプリには登録されないので役に立ちません。


○関連記事
・SSMSオーディオフィルタ機能の使い方
https://diarywind.com/blog/e/g13_027_ssms.html

○更新履歴
2011/01/26 長らくの間SSMSについて大きく誤解していたことに気づき、全文改め
2008/02/09 作成


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