最近新しくヘッドホンを買ったんだけど、そう言えば過去に使ったことがあるヘッドホンについてまとめたことないなと思って、出来る限り記憶を掘り起こして過去のヘッドホンを振り返ってみる。

ATH-PRO6 (オーディオテクニカ)

Image: ATH-PRO6

「高耐入力1,500mW、全身DJモニター仕様、プロフェッショナル・モニター・ステレオホン」。密閉型。

記憶にある限り私が初めて使ったヘッドホン。電子ピアノを弾く時に使うことが多かったが、ミニプラグが標準だったのでCDコンボとかテレビにも使っていたかも(うろ覚え)。音質がどうとか覚えていない。評判がどうだったかググってみたけど、古くてそもそもレビューがほとんどない。

「ソフトレザー・ヘッドバンドで長時間モニターも快適。」と宣伝されていたが、最近の高級機に比べると硬めのクッションに側圧もやや強めで、おまけに密閉型だから蒸れるので、何時間も付けるような物ではなかった。まあ、楽器の演奏中にヘッドホンがずれ落ちるようでは使い物にならないので、用途を考えれば仕方ないのかもしれない。ハウジングが横方向に180度回転するという変わり者で、台などに横置きで置いてもハウジングを底面に向ければ安定した。ケーブルがカールコードなので踏んづける心配はなくなるが、ハウジングに張力が掛かるので嫌な人は嫌かも。

ATH-W10VTG (オーディオテクニカ)

Image: ATH-W10VTG

木製ハウジングのリスニング高級機。密閉型。

父がオーディオに少し凝っていた時に3万円で買ったと自慢していた。これも音質はあまり記憶にないが、エッジが控えめで響きがよかったことは覚えている。今の私の好みからは外れている。重量があるけど装着感は良かった。

この頃の父はスピーカーで音楽を聴くのが主で、2×100W出力のマランツ製プリメインアンプに電子レンジ大のBOSE製スピーカー2台1組を繋いで音を出していた。田舎の一軒家に住んでいたからそんなことできたけど、都会じゃ無理だな。そういうわけで、このヘッドホンは寝そべってリラックスに集中する時か大きな音を出せない夜間に使われていたと思う。

MDR-CD780 (ソニー)

Image: MDR-CD780

中低価格帯(5,000円以上1万円未満)のリスニング用ヘッドホン。公称スペックでは密閉型と称しているけど、実際は見た目通り通気部があって、塞ぐと聞こえも大きく変わるので、開放型と言っていい。

スポンジが分厚くて装着感が良かった。CDコンボやPCなどで5年以上にわたって使っていて当時は不満に思っていなかったが、後の高級機に比べると低音はスカスカで全体的な解像度も劣る。この頃の私は携帯用にイヤホンを重視していて、ヘッドホンを買い替えようという気は起きなかった。ただ、ヘッドホンとしては長年これを使っていたせいか、自分の中ではリスニング用ヘッドホンは開放型しか有り得ないという意識が出来上がった。

ATH-M50 (オーディオテクニカ)

Image: ATH-M50

中価格帯(1万円台前半)の密閉型「プロフェッショナルユース・スタジオモニターヘッドホン」。これのマイナーチェンジモデルは今でも販売されている。

家でギターやシンセを弾く時に使っていた。自分が弾く楽器の出音を素直に聴けるというのはフィードバックを行う上で都合が良かったと思う。音質は覚えていない。

T 90 (Beyerdynamic)

Image: T 90

リスニング向け開放型高級入門機。円高の時に買ったので4万円で買えたが、数年後に見たら6万円台に値上がりしていた。

高音の解像度が良く、最初は耳が慣れるまで苦労した記憶がある。同じ開放型でも低価格のCD780とは格の違いがはっきりあった。低音はあるにはあったのだが、後に購入したElearと比べると物量も張りも劣っていて、買い替えと同時に引退。

HD 598 (Sennheiser)

Image: HD 598

2万円台と手頃で評判が良く、自分の好みに近そうだなと思って購入したものの、T90を買った時ほどの感動はなく、1ヶ月くらい使った後に中古で売却。

Elear (Focal)

Image: Elear

開放型高級機。97,000円で購入。ヘッドホンに出す金額じゃない!と自分でも二度見するほどの高い買い物だったが、T90を超える実力を聴かせてくれたので結果的には満足していた。

ケーブルが太く(HD650比1.5倍)取り回しがイマイチで、使っている内にヘッドホン本体側の接続部分から電線がむき出しになってくる。ebayで1500円くらいで売られていた中国製の細くて短い互換ケーブルを買ってみたのだが、音質が明らかに劣化していて使い物にならなかった。高いケーブルには高いなりの理由があるんだと、品質の重要性を体感した瞬間だった。


※コメント欄が表示されない場合はdisqusについてJavascriptが有効であることを確認して下さい。コメントはスパム防止フィルターによる承認制のため、投稿してもすぐに反映されない場合があります。

管理人 : Akamaki (akm)

は、PCとVTuberに夢中になっている電気技術者です。

私はレトロコンピューティングの愛好家ですが、そのようなリグはもう収集していません。

私の活動はトップページで見ることができます。読んでくれてありがとう!