Image: 200831 VN『放課後シンデレラ』(2020年) [1]

ビジュアルノベル『放課後シンデレラ』(HOOKSOFT / 2020年8月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

連日暑い日が続いているせいか、何もかもやる気が出ません。夏は好きだけど苦手です。ネットの動画見ながらノベルゲーやるので精一杯。

つくしルートをプレイしたところで、とりあえずの感想。

パッケージ

前作や姉妹ブランドと同じ、B5変サイズ箱形の被せ片開き。付属品はゲームDVD、特典コンテンツDVD、アンケートハガキ、Lyceeカード。HOOKSOFTブランド20周年記念ということで、過去作のヒロインが集合したミニストーリーが収録されている。さくらビットマップ(10周年)の時はKey作品にあるようなファンブックの強化版が付属していたことに比べると縮小した?ディスク特典がてんこ盛りの作品は今でもあるけど、紙媒体の特典は着実に減少している。

今までディスクをまじまじと見たことがなかったんだけど、よく見てみると銀盤・白ベタ混合のオフセット印刷で、タイトルロゴに立体感を出している。ディスクにこういう工夫を凝らしている作品は少数派で、最近見た中では、ま~まれぇどのスタディ・スタディとKeyのSummer Pocketぐらい。

過去作同様、プロテクト認証はない。

シナリオ

Amenity’s LifeやMelty MomentなどHOOKSOFTの典型パターンと同様、前半は共通パートとヒロイン個別パートに分かれていて、ヒロインとの仲が進展するとイベントが発生し、幾つかのイベントを経て後半の個別ルートに進む。分量は変わっていない。

前半パートのルート選択はゴロウの占いによるヒントがあるので、目当てのヒロインの情報に合いそうな場所を最初に選択していけばいい。このルート選択の回数はヒロインの会話パート数より多いので、何回か出会いに失敗しても次で正しいルートを探すだけの余裕はある。ヒントを聞くかどうかは毎回選択できるので、ヒントを聞かずに探り探りのプレイをして偶然の出会いを楽しむのもあり。目当ての子が決まっていてマップを探すのがだるいと思うなら、ヒントを聞くが良し。ゲーム2周目以降はキャラでルートを選択できる。プレイスタイルに制限をかけないように工夫している点がいい。

Image: 放課後シンデレラ

前作はシステムもシナリオもやや「尖っていた」が、今作はHOOKSOFT本来の作風に近づいてると思う。ヒロインは幼馴染み、転入生、後輩、先輩と、属性だけ聴いたらHOOK定番の取りそろえだが、過去作のヒロインとの差別化のために、そこはやっぱりひとひねり入れてくる。

陽佳は見たまんま陽キャな性格。今までのHOOKには快活系少女や学園アイドル系は居たけども、こういう今風ギャルっぽい女子はSMEEのMaking Loversにいたレイナくらいか。幼馴染みという定番属性にギャル系女子という変わり種を混ぜて、果たしてどのように魅力を引き出してくるのか。

雪子は、まあ割とよくいそうなタイプの先輩ヒロインだけど、取り巻きの3人がCG付きで出てくるところが特徴か。交友関係のあるサブキャラが出てくることは良くあるけど、数人のグループでコミュニティを築いているところを描写するのは珍しい。そういう役割は他のヒロインとの交流として描かれることが多かった。そう言えば、今作は最初から最後までヒロイン同士の交流が少ない。

多乃実とつくしは第一印象こそ丸々HOOK定番なのだが、所々でギャグ的演出なのか変人な面が見られる。特につくしの声優さんは字面から予想される声の150%の演技をするので、単なる後輩系ヒロインで済ませないような存在感を出している。

Image: 放課後シンデレラ

茉莉愛はプロローグで唯一登場しないヒロインなので、まだ解明できていない。ヒロイン全員の名前があからさまに属性のもじりになっていて興味深いが、これはどういう意図があるんだろう。

グラフィック

今作はHOOKとSMEEのいいところ取りしたような画風で、今までの中では好きな方です。あと、背景も結構頑張っていますね。クオリティはI She Tellと遜色ないのでは。

今作の特徴は、前半の下校ルートでヒロインとの出会いのシーンで、ヒロインが歩いていたり待っていたりという光景が背景に溶け込んでいるところ。公式サイトではIntroやPointのページで幾つか出ている。実は上の画像にもヒロインが紛れ込んでいるのだが、ぱっと見たところでは気付きにくい。

眠くなってきた。感想の続きはまたそのうち。


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