J-DOSを動かすにはMicro Channelを備えるPS/55とそれ用のキーボードが必要になる。必要なキーボードの技術的条件は、スキャンコードセット8Ahをサポートしていること。このスキャンコードセットはマルチステーション5550のⅠ型鍵盤と互換性があり、米国英語PS/2キーボードでサポートされるスキャンコードセット (1, 2, 3) とは全く別物。また、一般的な日本語配列のキーボードはスキャンコードセット2相当で、スキャンコードセット8Aはサポートされていない。

5576-001, 002, 003の3つのキーボードはDOS/V発売前に発売されているので、J-DOSで使えることは間違いない。問題は、これらは機械鍵盤マニアの間で評価が高いようで、中古市場で見つけにくいか、見つかっても値段が高いことだ。あとは些細な問題だが、キー配列が今の業界標準と少し異なることか。これら3つは旧世代と呼ぶことにする。

他に5576型番のキーボードは主に5576-A01, B01, C01がある。A01は1991年5月にOADGリファレンスモデルであるPS/55モデル5510Zとともに発売された。B01は1993年5月にコストダウンDOS/V機の第2世代PS/Vシリーズとともに発売された。C01はTrackPoint IIを備え、1993年10月にスリムデスクトップPCのPS/55Eとともに発売された。これらのキーボードが標準で付属したモデルは、いずれもMicro ChannelではなくATバスを搭載しているため、J-DOSは動かない。これらのキーボードをMicro Channelバスモデルに装着したときにJ-DOSが動くかどうかは分からない。ネットを調べてもこのキーボードをPS/55で使用しているという情報は全くない。

これらの第2世代5576キーボードがJ-DOSで使えるかどうかは長らく謎だった。少なくとも、DOS J5.0のマニュアルにはB01とC01はサポートされるキーボードの中に書かれていなかったはず(DOS J5.0の発売が1991年末だったため、単に記載されていないだけの可能性もある)。A01がどうだったかは記憶が曖昧だが、モデル5560-Nのカタログによれば、DOS J5.0ではサポートされているようだ。

近々、このキーボードが入荷する見込みがあるので、調査用のツールを準備して、調べてみようと思う。


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