IBM PS/55用純正ディスプレイの種類
DOS J5.0/Vのライセンス情報を開くと、プログラムの稼働環境として5574-***表示装置というような型番が並んでいるわけですが、違いがよくわかりません。ちょっと気になりませんか。
ということで、PS/55用純正ディスプレイの種類をまとめてみました。
型番 | 発表時期 | 主な対応機種 | 対応DA | 特徴 |
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8503-001 | 1987年4月 | PS/2(VGA) | VGA専用 | 640x480ドットNI、12インチモノクロ |
8513-001 | 1987年4月 | PS/2(VGA) | VGA専用 | 640x480ドットNI、12インチカラー |
5574-C02 | 1987年5月 | PS/55 | 初代DA | 1024x768ドットI、16インチカラー |
5574-C06 | 1988年4月 | PS/55 | DA-II以降 | 1024x768ドットI、14インチカラー |
5574-M06 | 1988年4月 | PS/55 | DA-II以降 | 1024x768ドットI、15インチ64階調グリーンイエロー |
5574-W06 | 1988年4月 | PS/55 | DA-II以降 | 1024x768ドットI、14インチ64階調モノクロホワイト |
5574-C07 | 1988年9月 | PS/55 | DA-II以降 | 1024x768ドットI、16インチカラー |
5574-C09 | 1988年9月 | PS/55 | DA-II以降 | 1024x768ドットI、20インチカラー、耐環境モデル |
5574-C05 | 1990年5月 | PS/55 | DA-V以降 | 1024x768ドットI、14インチカラー、C06の廉価モデル |
8515-A01 | 1990年5月 | PS/2(8514/A) | DA-V以降 | 1024x768ドットI、14インチカラー |
2414-A07 | 1993年2月 | PS/V(SVGA) | XGA-2 | 1024x768ドットNI、17インチカラー |
5574-S15 | 1994年5月 | PS/V(SVGA) | XGA-2, DA-J/NI | 1024x768ドットNI、15インチカラー、スピーカー内蔵 |
5574-N17 | 1994年5月 | PS/V(SVGA) | XGA-2, DA-J/NI | 1024x768ドットNI、17インチカラー |
5574-S17 | 1994年5月 | PS/V(SVGA) | XGA-2, DA-J/NI | 1024x768ドットNI、17インチカラー、スピーカー内蔵 |
5574-C02はモデル5570-S用として最初に発表されたPS/55用CRTで、システム装置本体から電源を取ることができたらしいのですが、少なくともモデル5550-S/T Stage-IIにはそのようなコネクターは見当たりません。
5574-C06はPS/55前期モデルの標準型。このモデルは本体の電源と連動して電源が入る機構が備わっています。これは映像信号を検出する方式ではなく独自の信号ピンを用いるため、一般的なPC/AT互換機に繋いでも電源が入りません。VGAの9番ピンを+12Vに上げるか、CRT側の電源回路を改造する必要があるようです。
8515-A01はPS/55後期モデルの標準型。このモデルはDisplay Adapter II/III/IVを搭載するシステムには適合しません。信号のタイミングが微妙に違うっぽいのですが、よくわかりません。
2414-A07以降はおそらくマルチシンク対応で、ノンインターレース信号のみサポートしています。そのため、PS/55前期モデルおよび一部の後期モデルには適合しません。
PS/55に公式で対応しているのは5574-S15/N17/S17が最後です。2001年末でサポートが終了しています。
私は5550-T(Display Adapter-II)にEIZO Flexscan T566を繋いでいますが、位置やサイズを調整すれば普通に使用できています。インターレース信号なので液晶ディスプレイはことごとくNGでした。もちろんDOS/Vモードでは映るんですけどね。