190521 VN『金色ラブリッチェ GOLDEN TIME』(2019年)感想
ビジュアルノベル『金色ラブリッチェ GOLDEN TIME』(Saga Planets / 2019年)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
これに限らずゲーム全般の話なのだが、ファンディスクは本編の「続編」や「派生作品」ではなく、あくまで「ファンディスク」というものが多い。つまりのとこ、それらは受け手の要望を実現したもの。そこで受け手にとっての想定外のことが起きるケースはあまりない。別の言い方をするなら、新規タイトルのように新しい「体験」を提供するものではない。そういうものについていざ感想を書こうと思っても、ストーリーに同調したことが思い出されるだけであって、正直あまり書くことがない。だから、ファンディスクは嫌いではないものの、実際最後までプレイするものは新規タイトルに比べると少ないし、感想で書くことも少ない。
というのは、私が思っている数あるうちの一つの意見です。思うことなんてその時々でコロコロ変わるので、受け手としてはプレイするまではその評価は分からない。
感想
シナリオ
本編ではほとんどなかったメタ発言や意図して露骨なご都合展開が見られる。ファンディスクだからある程度踏み外しても構わない、むしろ外していこうという意気込みか。アフターストーリーは短めで、おまけという側面を強く感じる。まあむしろ、中を開けてみるまで本編メインヒロインのアフターストーリーを含んでいるとは思わなかったので、あった方がありがたい。
追加ストーリーは本編メインヒロインと同じくらいの分量。ミナのルートが真っ当に好意を深めていくのに対して、城ヶ崎はアナ開発 (?) 繋がりから関係を築いていくところは面白かった。最後までお互いにきっかけとなる過去の出会いに気づかないまま、身体が覚えている「記憶」が二人をつなぎ止めたわけだ。
全ルートプレイしたけども、結局シルヴィがどのルートでもかわいかった。本作の感想、この一言だけで良かったな。
グラフィック
画面解像度はフルHD (1080x1080)。CG枚数は73枚(前作登場分含む、SD絵・差分含めず)。CGの作風は前作から変わりなく、不満に思う点はなかった。
システム
本編よりゲームエンジンが一新(Siglus → 吉里吉里Zベース)し、かなり改良された。セーブスロットは10個×100ページ + クイックセーブ・ロード10個、任意で追加可能なセーブページ、セーブ移動・コピー・削除操作、バックログジャンプ(ロードした地点より前のシーンにもジャンプ可)。サスペンド(レジューム)機能実装。不満点はなくなったと言っていい。 (2019/05/21完了、No.58)