190103 VN『金色ラブリッチェ』(2017年)感想
ビジュアルノベル『金色ラブリッチェ』(Saga Planets / 2017年)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
発売前から作品の存在は知っていましたが、ファンディスクが出るまで踏ん切りが付かなかったのは、作品キャラクターの魅力やストーリーの良さを図り損ねたのが要因ですかね。
感想 (No.56)
シナリオ
シナリオの長さは標準よりやや長いのかもしれないが、楽しいラブコメと伏線を引っ張って最後まで飽きずに読むことができた。伏線は引っ張りに引っ張って真相が案外あっさりと出てくるのだが、真相を知ると、シルヴィと理亜の関係性や2人がどういう心持ちで主人公と接していたのか、過去の会話を読みながら考えてみると感慨深いものがある。初めの方はキャラゲーのようでサガプラらしくないと思ったけど、最後の最後はサガプラらしく、悲しい現実に直面しながらも前に進んでいく感動的な話で締めくくっている。泣きゲーとしては過去作のナツユメナギサが上回るけども、キャラクターの可愛さやいちゃラブとのバランスの良さは本作が優れている。
正直な話、プロローグからヒロイン選択シーン(ルート分岐)までは、これだというヒロインがいなかった。初回はプロローグでデートシーンがあったエルが唯一やや気になる存在だった。全ルート読み終えてみれば、それぞれに良さがあって均等に好感を持てるようになった。ヒロイン確定後(ルート分岐後)にも会話の選択肢があって楽しめたし、Hシーンに影響する選択肢というのは挑戦的だった。シルヴィと玲奈のルートではサブヒロインとの3P、エルにいたっては他のメインヒロインとの3Pシーンがあって、サービス感満載だった。
ヒロインそれぞれに良さがあることは承知しているが、お気に入りの会話としてはシルヴィのHシーンでの破壊力はヤバい。フェラシーンを終えて行為に恥ずかしがるところがカワイイと思ったら、その直後に着衣のままパンツだけ脱いで「な、なんで脱いだ?」「分かるでしょう?」と返したり、和服を披露してくれたお礼で服を脱がせようとして「あう、その理屈ちょっぴりおかしくない?」「じゃあやめようか?」「んーん、むしろステキな理屈だわ」という感じで。積極的になる一面を持つお姫様ていうのは最高だね。
グラフィック
画面解像度はフルHD (1080x1080)。CG枚数は90枚(SD絵・差分含めず)で標準より少し多い。CGのクオリティはまあまあ。過去作と同様、線がはっきりしていて塗りも従来の一般的な手法。安定感は非常にいい。1枚にキャラクターが2人以上いるCGや3Pシーンの差分で50枚以上あるのを見ると、手間は掛かっているかもしれない。Hシーンは肌つやの質感が良くなっていて単体でも悪くないが、やはりシチュエーション・シナリオが付くと魅力が3倍増しになる。
システム
セーブスロット10個×10ページ + クイックセーブ・ロード10個、任意で追加可能なセーブページ、セーブ削除操作、バックログジャンプ(ロードした地点より前のシーンへはジャンプ不可)。RIDDLE JOKERのような万能にはほど遠いが、悪くはない。立ち絵鑑賞、CG鑑賞、シーン回想、ムービー鑑賞、お気に入りボイス再生と、おまけが充実している。立ち絵鑑賞はキャラクターを複数人自由な位置に配置でき、メッセージウィンドウへの入力、データのセーブ・ロードもできる。 (2019/01/03完了)
メーカーサイトのキャラクタープロフィールを元にしたとある序列でキャラを並べてみたけど、絢華の規格外スペックはともかく、茜のサイズ本当にあってる?