Image: 190817 VN『恋する夏のラストリゾート』(2014年)感想

Pulltop最後の楽園、ビジュアルノベル『恋する夏のラストリゾート』(Pulltop Latte / 2014年)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

この次に『ミライカノジョ』(2015年)という作品があるので「最後の楽園」というのは言い過ぎたけど、最近のPulltopがどっちに進んでいくのか不安なところはある。反対に同じ親ブランド (Willplus) のensembleは昔から今までコンセプトが変わっていない(私としては好きなブランドではないけど。)

この作品は発売前から雑誌等で知って気になっては居たものの、まあ事情により買うタイミングを逃したというところ。こうして今さらプレイしたいと思ったのは突発的なことではない。この絵柄が好きだったし、当時やった体験版やHシーン体験版が良かったから、いずれやりたいとは思っていた。買ったのはこの前作『彼女と俺と恋人と。』を含む2作品および2作品に対する合同ファンディスクの3つがセットになっている『彼女と恋する3ピースパック』の方。『彼女と俺と恋人と。』は既にプレイ済みだけど、ととリゾ本編+ファンディスクの2本を買うのと値段が同じくらいだった。ファンディスクは未プレイで、今回は評価対象外とする。

感想

シナリオ

まあまず、タイトルからして「ラストリゾート」というのが、語呂は良いけど少し不穏な響きでもある。この時点でストーリー内容を察するべきだろう。しかし、公式サイトのストーリーからは表の面しか見えないので、この作品そのものが「癒やし」しかない空間だと思って読むと、期待を裏切られる。

どのヒロインも悩みを抱えていて、各ルートで主人公は恋人として悩みを解決していくことになるのだが、羽海以外のヒロイン4人とはそれぞれ意見が対立することもあったりして、一時的に関係が冷え冷えになる。まあ最終的にはハッピーエンドなのだが、読んでいる途中はこれがなかなか辛いものだった。

シナリオの長さは標準的。巧妙に組まれた背景や深い伏線とかはないが、ワイワイガヤガヤな話は読んでいてそんなに退屈しなかった。ただ前述の通り、読んでいて辛い部分もあった。ここが期待外れの作品にさせたという意見はまあ分かる。私もここに鬱要素があるとは全く考えていなかった。

グラフィック

画面解像度はHD (1280x720)。CG枚数は83枚(差分含めず)で標準の量。CGのクオリティは安定して「綺麗」かつ素直な作風で良い。過去作と同様、線がはっきりしていて塗りも従来の一般的な手法。安定感は非常にいい。1枚にキャラクターが2人以上いるCGや3Pシーンの差分で50枚以上あるのを見ると、手間は掛かっているかもしれない。Hシーンは作風通りに程よくエロく、特に羽海と莉帆は良かった。逆にさんごは期待していたほどではなかった。

システム

セーブスロット10個×9ページ + クイックセーブ・ロード5個、オートセーブ5個、バックログジャンプ(ロードした地点より前のシーンへはジャンプ不可)、マウスジェスチャ。多機能とまでは言えないが、まあほどほどと言うところ。(2019/08/17完了、No.63)


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