181114 VN お家に帰るまでがましまろです / 出会って5分は俺のもの!時間停止と不可避な運命 の感想
ビジュアルノベル『お家に帰るまでがましまろです』 (ま~まれぇど / 2017年)、『出会って5分は俺のもの!時間停止と不可避な運命』 (HULOTTE / 2018年10月) の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
今月は(私にとって)不作だなー、とげっちゅ屋を覗いていたのだけど、来年1月にきずきらのファンディスクというか、椿アフターストーリーが出るみたいね。そう言えば、きずきらの感想書いてなかった。椿ルートの前半は主人公が距離を作るのでイライラすることこの上なかったが、後半の展開は主人公の活躍と何よりもCGの演出との組み合わせがとても良かった。でも、単独アフターストーリーという形になるとは意外。まあ結構前に発表があった記憶があるけど。
他の注目作品としては、『その日の獣には、』(minori / 12月発売予定) の、キャラデザやパッケージ絵に反してストーリーの得体の知れないところが気になる。裏に何かありそうだけど、それを一切掴ませないところが興味を引く。
お家に帰るまでがましまろです (ま~まれぇど) 感想 (No.51)
作品の前半はホッと温かくなるような友情ストーリー。ルート分岐前後の中盤はヒロインが鈍感系主人公にあの手この手のアプローチをしていく姿に、楽しく微笑ましくなる。恋人(ライコネンルートはセフレ関係?)成立後の後半は甘々いちゃラブとエロといった、パートによって違う楽しみ方ができる。どのパートも作り込みが抜かりなく、非常に良い出来。キャラクターはちっぱい派も巨乳派も満足でき、バランスが良い。花音がダントツの癒し系キャラだが、他の3人でも甘々な癒やしをたっぷり得られる点で共通している。プライマルハーツ2も癒し系として同じ系統にあるが、本作では癒やしと親和性あるキャラクターによって癒やしをとことん突き詰めた感がある。
グラフィックは通常シーン、背景、一枚絵、Hシーンどれもクオリティは上々。花音の表情について、口がハート形になったり、笑いと驚きの中間のような顔(ハの字眉)になったりするが、総じてアホっぽく見えるのは、アホの子だからだろうか。瞳にハートが映る描写はあんまり見たことなくて面白かった。汐のキャラデザ見ると変猫の月子を思い出す。CG2枚目の俯瞰の姿なんてカントク作品だとしても違和感ないし。
システムはクイックセーブ9個、オートセーブ9個、セーブスロット9個×10ページ以上(可変)、セーブ移動・コピー・削除操作、バックログジャンプ(ロード・スキップした箇所は使用不可)、マウスジェスチャーなど、十分な機能を備えている。
出会って5分は俺のもの!時間停止と不可避な運命 (HULOTTE) 感想 (No.52)
少し非現実要素を絡めた、いつものHULOTTEらしい純愛系いちゃラブコメ。ゆずソフトがストーリー・題材重視でHOOKSOFT系は恋愛体験重視とすると、HULOTTEは中性的でライトな立ち位置にあると思う。意気込まずに片手間の感覚で読めるという意味では丁度良い。キャラクターも、ましまろの方は露骨なお嬢様感はないものの理想が高く綺麗すぎる(それも特徴の一つであって良いことだが)。こちらの方が何となく親近感はある。友達感覚の幼馴染み、しっかり者で淑やかな妹、元気な後輩、文学少女な先輩と、オーソドックスの塊ではあるが(むしろそうでない作品が少ない)、だからこそ親近感があるのかもしれない。裏を返せばマンネリが飽きに繋がりやすいので、シナリオやキャラクターの活かし方に工夫入れて、受け手が気にならないレベルに持っていけるかということになる。
ルート(ヒロイン)によってウォッチの使われ方が違うのが面白かった。ノアルートでは危険にさらされている人を助けるため。瑠璃ルートはオープニングで主人公が瑠璃のおっぱいを触り、停止解除によって気づかれビンタされる。これで懲りたかと思いきや、恋人成立後のプールデート中に突如リベンジに挑み、再びビンタされるところまで楽しむという、豪胆っぷり。桜良ルートでは逆に相手に使われるのが意外だった。いずれにせよ、身内や親友以外に対しては使うことなく、覗きも未遂に終わっているため、本作では犯罪的な使い方はされなかった。
キャラクターではノアが一番お気に入り。金髪でロリっぽいけどつるペタではなく少し胸があるところとか、カワイイに尽きる。白亜も他と一風変わっていて気になるヒロインではある。抜き目当てでは桜良とサブヒロインの梓か。
グラフィックは解像度1280x720ピクセルでディティールは従来の標準レベル。最近は高解像度化でディティールや塗りの質が上がってきている印象があるので、本作であまり進歩が見られないのは気がかりではある。Hシーンについても同様。まあ、手抜きを感じるわけではないし、それが作風というならそれもありだろうけど、
システムはクイックセーブ9個、セーブスロット9個×10ページ×10サブページ、セーブ移動・コピー・削除操作、バックログジャンプ(ロード・スキップした箇所も使用可)。
(2018/11/17追記) 未読だった花音・白亜ルートを読んだ上での感想。ストーリーの内容以上にHシーンが良い出来だったので、そっちの印象の方が強い。でも、本編ストーリーあってこそのHシーンでありその逆でもあり、シナリオが一体で成立しているのが良かった。各ヒロインに1つずつ自慰シーンがある。Hシーンは1シーン3部に分かれていて、回想モードでは前戯を飛ばして開始することができる。中・外の選択肢はない、というか外は許されないっぽい。CGは技術的に凝ったものはないけれど、通常の立ち絵シーンとかけ離れたものにならず、クオリティも一貫して安定しているのは良い。
ゲームを起動するにはDMM Game Playerをインストール・起動させてDMMアカウントにログインする必要があるため、今回DMM Game Playerを初めて使った。一度、DMM Game Playerが起動しなくてそれを再インストールする羽目になることがあった。コピープロテクトは必要な措置だと思うが、プレイしたいときにできない事態になるのは勘弁。個人的な話をぶっちゃければ、中古で売れないという弊害もあるしね。