電撃文庫 モブ恋 2nd 感想
ライトノベルモブ恋 2nd を読んでの感想。
最近はゲームの英雄伝説やペルソナ4Gをちょこっとずつ進めていたのですが、ラノベの方も読まないと貯まっていく一方ということで、今日から少しずつ消化していこうと思っています。気分屋なので3日も続かないかもしれませんが。
例によってネタバレを含むのでご注意下さい。
(凡例)
満足度: ☆満足しなかった、☆☆まあまあ満足した、☆☆☆大満足だった
次巻への期待度: ☆あまり期待しない、☆☆少し期待する、☆☆☆かなり期待する
モブ恋 2nd (電撃文庫)
話は前半と後半で繋がっているんだけれども方向性が違っている。前半はモブ子が生徒会長選挙に立候補して、激しい争いの中をけなげに努力する様子。後半は鶴木と天羽の因縁について。
本巻を読み通してなかなか興味深いことは、主人公(春馬)とモブ子が主点でありながら徹底してモブ的立場にあったこと。前半でモブ子が選挙に立候補し失敗したことは後半ではほぼ触れておらず、春馬もモブ子の手伝いをしたに過ぎない。後半の主役は鶴木と天羽(+裏で何かしら苦労していたらしい秋兎)であって、モブ子はそれに少し関わったのみ。春馬が起こした行動は結果には繋がらず、かろうじて功績を挙げるならモブ子の背中を押した程度。物語のヒーロー・ヒロインとはほど遠い活躍であった。
もう一つ注目する点は春馬とモブ子のお互いの関係性について。モブ子にとって春馬は信頼・尊敬できる親友という意識だと思うが、春馬にとってモブ子はただ同じ境遇に置かれた仲間なのか。その心情描写はエピローグに描かれているが、今のところ微妙な線だ。春馬の方からフラグが立ちつつあると言えるけれども、何かしら外因が無い限り今の関係がしばらく続きそうでもある。
読了感について。前巻は主人公がモブ的な立場というのが新鮮で興味深く読み進めることができたけど、本巻は割と無難な話で終わっていて刺激が足りなかった。2巻らしいと言えばそうなんだけど。まさかあらすじで書かれていたモブ子の選挙戦が巻の半分でこうもあっさり終わるとは思わなかった。モブだからそんなもん?それもそうか… (満足度:☆☆、期待度:☆☆)(2014/11/13)
モブ恋 -2nd- (電撃文庫) | |
志村 一矢 | |
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