170710 PC-6001のタンタルコン短絡不良を修理
PC-6001のタンタルコンデンサ短絡不良を修理。
何年か前に電子工作にはまりかけた時期があって、その時にこのマシンがジャンクで売られていたので74xxなどの部品取り用に買ったものの、実物を見たところ基板が綺麗だなーとか思いながらしまい込んでそのままになっていた。先日久々に火を入れてみたら、ビデオ出力の画面表示が乱れていて、操作も一切受け付けない状況になっていた。
キーボードの横にある赤LEDランプは点灯するが、画面出力が乱れており、キーを入力したりコマンドを入力したりしても表示が変わる様子はない。たまにリレーが高速でカチャカチャ音を鳴らす。リセットボタンを押しても症状は改善しない。まず疑うべきは電源だろう。もしCPUやRAMなどチップの故障だとしたら手に負えない。できる範囲内でハンダ不良やディスクリート部品の不良を疑っていくしかない。
まず電源ユニットをメイン基板から外して電圧を測ってみると、+5V、+12V、-12Vいずれも正常に電圧が出ていた。次にメイン基板に繋いで電圧を測ると、-12Vだけ電圧が出てこない。マルチメータのレンジを導通チェックにして、メイン基板単体でGNDと-12V間を測ると抵抗ゼロ(導通)という結果が出た。
ネットで調べてみると、このマシンはタンタルコンデンサが短絡不良を起こすことで有名らしい。基板を見てみるとGNDと-12Vラインにまたがってタンタルコンデンサが付いている。これを外して抵抗を測ってみると、やはりこの中で短絡していた。
これを手持ちの適当な部品と交換して電源を入れ直してみると、正常に起動した。コンポジット映像出力をキャプチャしているので画質はよろしくない。まあこれはこれで、味があるといえばある。
-12VなんてRS-232Cでしか使わないものだと思っていたが、裏面の配線パターンを追うと他にも繋がっているように見える。これ以上は深追いしていないのでわからない。まあとにかく、あっさり直ってくれたので良かった。これをどう活用するか、あるいはそもそも使う機会があるのかわからないけども。