ビジュアルノベル『罪ノ光ランデヴー』(minori / 2016年)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

私の数ある積みゲーの一つで、部屋の整理中にゲームディスクだけ出てきたけど、未プレイのまま捨てるのはもったいないのでCGだけでも埋めるかと思って始めた次第(ゲーマーにあるまじき動機だ)。感想を書くつもりはなかったが、意外にシナリオがよかったので書くことにした。この手のゲームは買う前にストーリーのあらすじに必ず目を通すものだが、これに関してはあらすじを全く覚えていないどころか、買った経緯もあやふや。恐らく、同ブランドの夏空のペルセウスと同時に中古ゲームショップで買ったはずで、このレビューを書いた年が2021年だから、それよりは前か。

普段の私は他作品との比較を挙げないようにしているが、今作ばかりは全体的に夏空のペルセウスを踏襲している部分が多く(または、私の力不足もあり)、この内容を読んだ前提で書いている。ストーリーや世界観は繋がっていないので、こちらを単独でプレイしても問題はない。

パッケージ

パッケージは既に手元にないため未評価。ゲームディスクはDVD 1枚。初回インストール時に、アンケートハガキに記載されているシリアルコードの入力が必要。

シナリオ

※このセクションは重大なネタバレを含む。

タイトルの時点で何か裏があるのは読めたけども、裏を読めない『夏空のペルセウス』でさえあの調子だったので、今作はもっと覚悟した方がいいかとは思っていた。

風香ルートの話は紆余曲折に理解が追いつかず、ノートにメモを取って関係性や出来事を整理しながら読んでいた。私が風香 = 栞なんじゃないかと可能性を見いだしていたところを、栞は既に事故で亡くなっていたという告白で打ち消しておきながら、実は彼女が栞自身だったという二重・三重のウソにはビックリした。読み返してみると、最初に着替え中の裸体を見せたところを含めて、単なる親友繋がりと思えない伏線はいくつかあったけども、ウソの告白シーンとその後の初回Hシーンは演技とは思えない真剣さがあった。だんだん豹変してて、何なら、竜騎士作品のような外的・超常的要因さえ疑ったけども。

これに対して、円来ルートは村長の娘と付き合っていく中での課題を乗り越えるという、分かりやすいオーソドックスな展開だった。このルートの一番の衝撃的な事実はセリカが円来を同性ながら本気で好きだったことか。

あいルートも複雑怪奇だが、途中までは本編に追加されるダイジェストで補足説明されるので、風香ルートよりはまし。それにしても、主人公に楔(トラウマ)を打ち込んで10年後にそれを確かめるべく帰ってきて、それを思い出させることで絆が深まると考えている女。なんて面倒くさすぎる。主人公も自分のハマっていること(絵描き)のきっかけになった思い出を忘れたくせに、あいに見とれてしまったところは、不運の巡り合わせか。最後は夏空のペルセウスと同じで「押してダメなら引いてみろ」の発破を掛けてエンディングに入る。

このゲーム、2024年にエンターグラムによってコンシューマ版が発売されているけども、元々のストーリー展開を失わずに全年齢化できるものなんだろうか。

グラフィック

画面解像度はHD (1280x720)。背景とかキャラCGの塗りは夏空のペルセウスよりも2000年代感が薄まって現代風に近づいている感じはするが、演出に技術的な革新は見られない。むしろ、効果的なカメラワークが減ったように感じるのは、単に私が夏空のペルセウスでこの特徴に見慣れてしまったせいだろうか。立ち絵クオリティでヒロインが振り返るアニメーションは一番努力を感じるポイントだった。相変わらず乳はでかい。

システム

ロックされている回想シーンを最初から全解放できる機能がある。それ以外は夏空のペルセウスから特に変わっていないため、特筆することはない。(2026/6/4完了、No.114)


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