210812 今さらだけどゼロの使い魔 (13) を読む
この夏の目標は幾つかあって、一応順調に達成しているんだけども、お盆休み中はゼロの使い魔の未読分を読み切ろうと思っている。作者がお亡くなりになり、最終巻が出てから久しいのだけど、私の中では未完結のまま。本を積み上げたままにしても場所を取って困るので、そろそろ完結させたい。
私は熱しやすく冷めやすい人間なので、シリーズものは一気に読んでもそこから放置か、しばらくしてまた読み出すというパターンが多い。ゼロの使い魔はアニメ2期の終わりと3期の最初あたりまでは原作も含めちゃんと読んでいた記憶があるが、原作11巻とか多分その辺りで止まっている。アニメ3期は一応見たんだけど、やはりこの辺りから新キャラ・新ヒロインあまり登場しなくなり、ロマリアやガリアなどの国家間の対立や陰謀といったきな臭い話が多くなる。実際読むと印象は違うかもしれないが、あらすじだけ聞くと気分的に敬遠したくなる。
ゼロの使い魔 (13) 感想
まず、表紙とピンナップ絵のデート気分なルイズがカワイイ。それだけでもう良い気分になれる。と言うのは感想になってないので何か書かないといけないんだけど。
13巻はロマリア国の実体やガリア国王の裏の顔が露わになるが、最大のポイントは才人とルイズのそれぞれの心情描写だろう。シリーズ初期より佳境で度々問題になっているように、才人とルイズの互いに思いやる気持ちから生じる行き違いが、ここでもまた発揮されている。才人は若干自己犠牲の節があるし、ルイズは自分の気持ちに蓋をしてしまいがち。ただ、それぞれの立場に立ってみれば同情の余地があり、もどかしい気分になる。この関係性がどこに行き着くのか続きが気になる。(満足度: 2⁄3, 期待度: 2⁄3)(2021/08/12)