240524 京都産業大学ギャラリー TOSBAC [京都]
KCGコンピュータミュージアムへ行った後にここへ行きました。常設展で大学の歴史として創立当時に使われたTOSBAC-3400という大型コンピューターやその周辺機器が展示されています。2022年に情報処理学会から分散コンピュータ博物館に指定されています。
京都駅からJR山陰本線に乗って2駅目の丹波口を降り、徒歩10分程度と、交通アクセスはまあまあ良好です。
開館情報(2024年5月時点)
予約は不要で、誰でも無料で入って見られます。企画展開催中は日曜と祝日以外開館していますが、企画展がない間は休館しています。大学のウェブサイトで開館カレンダーを確認して下さい。
この時の企画展は生け花の歴史でした。コンピューターとは1ミリもかすらない、何とも奇妙な組み合わせです。
常設展、企画展ともに全て撮影禁止となっていました。
展示機
TOSBAC-3400の本体、キーパンチ機、パンチカード読み取り機、ディスクパックなどが展示されています。
試験成績など色んなデータが記録されたパンチカードがぎっしり詰め込まれた収納棚が丸ごと展示されているなど、当時どのようにコンピューターが使われていたかが垣間見えます。展示点数は多くありませんが、紙資料まで一式揃っての展示は珍しいと思います。
MGP-21という聞いたことない型番のコンピューターもありました。タイプライターの隣に、見た目はプロジェクターみたいだけどレンズの部分に目盛りが書いてある装置があって、これはモニターか?興味深かったです。調べてみると、米国General Precision Inc.のLGP-21を三菱プレシジョンが国産化したモデルのようです。発表時の資料によれば、上段にカウンタ・レジスタ、中段にインストラクション・レジスタ、下段にアキュムレータの内容を表示する「ディジタル表示装置」というのがあり、これが先のモニターのようなものと思われます。
まあしかし、いかんせん、写真を撮って後から見返しながら思い出すタイプの私としては、撮影禁止とは困ったものです。こうやって書いている時点でもう何を見たかほとんど記憶に残っておりません。MGP-21の話もIPSJの情報から名前を検索して出てきた写真を見て何とか思い出しました。そういうわけで、KCGミュージアムに比べると不満が残る体験になりました。