Image: 210522 VN『海と雪のシアンブルー』(2021年) 感想

ビジュアルノベル『海と雪のシアンブルー』(CUBE / 2021年4月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

Hulotteの新作が先月に発表されていますけども、タイトルを読み上げる度にツボにはまる。何なのアレ😆 公式サイトの作り込みはグッドです。キャラクターは「これは」という真新しいヒロインはいないんだけども、HULOTTE的にはどうなんだろう。というか、どこまでがヒロインなのかはっきりしていない。あるいは、はぐらかしているのかもしれない。同じ制服を着ていても衣装にそれぞれアレンジがあって、性格がにじみ出ているところが、面白いです。


『海と雪のシアンブルー』感想

パッケージ

特別限定版はタペストリーが入っているため箱がでかい。内容物は、二つ折りのセットアップマニュアル、30ページほどのイラスト集、オリジナルサウンドトラック、ドラマCD、OP ED シングルCD、ゲームディスク1枚。起動認証はシリアルキーをDMMアカウントと紐付け、ソフト電池による起動毎認証。

シナリオ

公式の作品紹介にあるストーリーの説明があまりに短く漠然としていて、予想が付かないけども何だか不安を誘う。

シナリオの長さは標準的。

主人公の志音は学園卒業後の進学先が既に決まっていて、そのために今の町を離れることが確定している。残された期間は数ヶ月しかなく、仮にヒロインと結ばれたとしても遠距離恋愛になる可能性が高い。場面設定だけ聞くと冷たい寂寥感や悲壮感が漂うが、作中では悔いなく卒業するために、アルバム制作などを通して色んな人と和気藹々に交流しながら学園生活を過ごしていく。総じて温かくもちょっぴり寂しいストーリーになっている。

もちろん試練というか山場はある。各ヒロインは他人との関わり方について色んなコンプレックスを抱えている。それを主人公や周りの友人がどう対応して支えるかが本筋になっている。

キャラクター設定はCUBEやHulotteの他作品と同じ傾向にあるんだけども、琴羽に関してはいい人過ぎて逆に裏があるんじゃないかと勘ぐってしまう。むしろ、裏があっても良い!ああ、私の心は汚れちまったなぁ。アマガミの影響を受けすぎた。依良の存在は他の4人のヒロインと比較すると異質だけども、どう関わってくるのか興味深かった。結果は教師と生徒との関係という、避けて通れない悩みにぶち当たるわけだけども。

作品紹介にあるような独特な言い回しや演出に反して、本筋自体は無難なストーリーというか、王道的な分かりやすい展開である。ただ、群青の存在だけは謎を秘めたまま、作品は終結している。単なるサブキャラに留まらない深みがあって、本作の裏(真の)主人公という立ち位置にあるように感じる。作中ではどのルートでも群青がヒロインと主人公を結ぶ手助けをしているし、タイトルCGにある場面は作中には登場しないが、ここでも群青がみんなを見守っているという立場を明確に示している。主人公は群青への思いにけじめを付けたが、群青としてはどう思ったんだろうね。

グラフィック

画面解像度はフルHD (1920x1080)。CG枚数は90枚(差分含まず)。

テーマや季節設定の割に、明るくてキラキラした絵が多い。雪国の冬って白い雲で一面覆われているばかりの印象があるけど。

時期が冬の設定とあって服がゴワゴワしているのか、特に制服姿では分かりにくいけども、琴羽の着痩せ感がスゴい。あの顔と性格でFカップっていうんだから、それは反則的を通り越して、逆に裏の顔があるんじゃないかと勘ぐってしまう。あっても良いよね。

まあ琴羽はエロ担当だとして、ヒロインとして一番好きなのは夢。普段の言動や姿が小動物っぽいのに、私服姿や一枚絵では大人っぽく見えるギャップが良い。

システム

システムは姉妹ブランド同様、吉里吉里Zベースのカスタムエンジン。クイックセーブ9個、セーブスロット9個×10ページ×10サブページ、セーブ移動・コピー・削除操作、バックログジャンプ(ロード・スキップした箇所も使用可)。Hシーンは1シーン数パートに分かれていて、回想モードでは途中のパートから開始できる。(2021/05/22完了、No.85)

プレゼントアンケートは間に合いませんでした…


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