220613 VN『フタマタ恋愛』(2022年) 感想
ビジュアルノベル『フタマタ恋愛』(Asa Project / 2022年4月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
パッケージ
いつも通りなので特筆する点なし。初回特典はOP/EDテーマソングとボイスドラマ。
シナリオ
私がAsaProに期待しうる範囲での期待値の限界を尽くしていましたね。逆に言えば、期待を超える予想外のことは無かったと。
フタマタと言いつつルート次第では3股4股まで重ねてたのが草。しかも実は昔に童貞捨てているという、従来ブランドを知る者からすれば大胆な設定を盛り込みましたね。純愛系では従来だったら絶対あり得なかったけど、長年の殻をやっと打ち破ったという感じがしました。やっと。
ルート分岐のタイミング、特に瑠衣と精華の所はなんでそこっていう場面で逆に笑った。
しかし、思っていたよりあっさり股パートが終わってしまったのが残念なのと、メインヒロイン中のメインであろう結愛の見た目以外での魅力がキャラ紹介ほど、こう、パッとしなかったと感じた。過去の話から恋愛感情抜きに好きになるってならわかるかもしれないけど、男女とか人としての魅力で言うとね。責任感強い煌、面倒見が良い瑠衣、訳あり幼馴染みの宮子と比べると、結愛の何が良いのか共感がない。過去の話に絡めるなら、慰め合いの倒錯的な恋愛とかありと思ったけど、作風とかブランドに合わないし。
過去の重い話はいるか要らないか論争があるけど、無かったら主人公はただの正真正銘くず男になるから、それどうなのよってところよね。それに今回はそれが煌以外のヒロインとの関係性に繋がっているわけだから、そこ否定したらあらすじを読んだだけの未プレイ者が文句言ってるのと同じ。だったら最初から手を出さなければ良いでしょって。
まあしかし、このブランドの次の作品も買うかどうかと言われると、現時点では買う気は起きない。まあ情報が出て気になるものだったら結局買うかもしれないけど。私の最近の趣向的にお笑いはVtuberで間に合っているので、今求めているのはかわいいと癒やしとちょっぴりの感動、要するに王道ですかね。自分が欲しいと思っているものと本当に心の底から求めているものって違うことがあるから難しい。
グラフィック
画面解像度はフルHD (1920x1080)。相変わらず表情が多彩なの笑う。ジト目や恨み顔はメインヒロイン全員持っているし、ゲロゲロ、目から☆、絶望泣き顔なんかは面白い。特にクオリティに欠点は見当たらないけど、通常CGよりデフォルメ絵の方がなんか気合い入っているように見える。作り込みすごいし一目で状況が分かるセンスが良い。
床に顔うつぶせのHシーンは笑った。このキャラクターとストーリーだからできることだね。
システム
システムはクイックセーブ10個、自動セーブ10個、セーブスロット10個×20ページ、セーブ削除操作、バックログジャンプ(スキップ箇所は可、ロード時点より前へは不可)。お気に入りボイス保存機能。(2022/06/12完了、No.98)