181005 VN『ひとつ屋根の、ツバサの下で』(2018年)感想
ウグイスカグラの新作、ベクトルが随分変わった感じがする。CGは前よりさらに個性的になって私好みではある。ストーリーの方は未知数。コンセプトを見るにかなり王道寄りなストーリーっぽいが、一筋縄でない何かがあるんじゃないかとの期待もある。
今のところHULOTTEの新作がちょっと気になる程度で、他はストーリーもキャラクターもピンとこない。まあ、その分積みゲー消化が捗るからいいけど。
ビジュアルノベル『ひとつ屋根の、ツバサの下で』(Harmorise / 2018年2月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
感想 (No.49)
シナリオ
満足度は期待値の7割くらい。特に菜穂子ルートに関しては期待以下の残念な点が多い。某所で言われていた声優のミスマッチも、普段ボイスを切っていたので気づかなかったが、確かにそう思う。
ヒロイン達はフェアリー・ファイトの部活動を通して壁に当たって成長していくのだけど、あくまでそこに重きを置いている。あれだけ戦闘機の描写に力を入れていた割に活躍の幅は広がらず、真の意味で最後まで「翼とともに」するのはみまりルートくらい。菜穂子ルートなんて主婦になるって言って終わっているしね。体験版シナリオとそこから先とで調子が違うものだから、そういう作品だと思っていたら期待外れというか。
グラフィック
CGの特徴は、鮮やかな空や草原の背景に対して、キャラクターは薄めの線画に明度や彩度を少し抑えた塗りが多い。この画風はライトノベルのピンナップ絵では珍しくないが、ギャルゲーでは珍しい部類だと思う。戦闘機だけ映っている1枚絵が80枚以上あるが、それを除いてもCG枚数は平均ほどあるか。
一枚絵はどのCGも良かった。ひかりを押し倒しちゃう場面、かずさのメイド姿、姉妹の会話場面、菜穂子と生徒会室でのあれこれ。一枚絵でお気に入りを挙げたらキリが無い。お腹やその下のぼっこり感が好きなので、ひかりの初回Hシーンとかは良かった。
表示解像度はフルHD (1920x1080)。ディティールはそれほど良くないが、メカニックの絵には細い線が合っている点で、解像度の良さが活きている。
システム
セーブスロット100個。バックログはボイス再生のみでジャンプ機能なし。基本的なCG鑑賞、シーン鑑賞画面。設定画面などのインターフェイスは大きく見やすくて操作しやすいが、機能的には特筆する点はない。
総評
CGや世界観コンセプトは良かったけどシナリオ(とCV)が期待値未満だった。中古価格を見ても半年でここまでの下落となると、失敗作と言うほかないだろう。 (2018/10/05 完了)