PC/AT互換機のWin98にて5インチ1.2MB(PC98)フォーマットのFDを読む
結論から言うと、PC/AT互換機のWindows 98では、PC-98のMS-DOSで1.2MBフォーマットされた5 1⁄4 フロッピーディスクは特殊なドライバー無しに読み取れた。CHKDSKコマンドも通るが、フォーマットはできない。FORMATコマンドも対応するサイズのスイッチがないので、たぶん不可。
→ PC/AT互換機のWin98にてPC98 1.2MBフォーマットのフロッピーディスクを読む - radioc.dat
ただ、Windows標準ドライバはBIOSの設定でドライブの種別を判別しているので、BIOSセットアップで5 1⁄4 インチFDDを設定できないと、Windowsでもドライブが認識されない。ここは他のメーカー製ドライバやフリーソフトを使うなどの工夫が必要。
ケーブルには1台目の端子に5 1⁄4 インチFDDを接続しているのだが、DOS/Vでは3 1⁄2 インチFDの方が良く使うので、BIOSの設定でドライブAとドライブBをスワップしている。この設定がどちらがどっちか分からなくなる時がある。Standard CMOS Setupメニューの方はスワップした後のドライブ番号でドライブの種類を設定すれば良いはず。
N88-BASICは1970年代のMicrosoft DISK-BASICに由来するFAT8フォーマットを使用する。1.2MBフォーマットは3 1⁄2 インチ、5 1⁄4 インチ、8インチ共通で以下のようになっている。
- サーフェース(ヘッド)数 : 2
- トラック数 : 77
- セクタ数 : 26
- セクタあたりバイトサイズ : 256バイト
- クラスタあたりトラック数 : 1
ただし、サーフェース0、トラック0は1セクタ128バイトのFM変調でのフォーマット。その他は256バイトのMFM。
Windowsのエクスプローラで読むことはできないが、DOS/V上でDITTを使ってイメージ化することはできる。
最近はSAMdiskというフリーソフトでWindows 2000以降でもイメージの作成・書き戻しができるようになったようだけど、動作環境がないので確かめていない。