Image: 201130 VN『恋愛×ロワイヤル』(2020年)感想

ビジュアルノベル『恋愛×ロワイヤル』(Asa Project / 2020年11月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

正直言って予約時点ではそんなに期待していなかったのだけど、プレイしてみたら及第点のラインをあっさり超えていったね。これは良い意味で予想外。

公式サイトを久々に見に行ったら、「好き」クリックカウンターがすごいことになっていた。小町乃々香を追い越して天ヶ峰蓮菜がダントツのヒロイン1位なんだけど、そのさらに上に桁違いの数字になっているサブヒロインの輝由奈がいた。まあ確かに由奈はかわいいんだけども、メインヒロインっていう器ではないんよな。

感想

パッケージ

前作や姉妹ブランドと同じ、B5変サイズ箱形の被せ片開き。箱デザインはカラフルポップな色使いがAsaProらしい。付属品はゲームDVD、特典コンテンツDVD、アンケートハガキ。ディスクは放課後シンデレラ同様の銀盤・白ベタ混合オフセット印刷。

シナリオ

何か意味ありげなヒロインの別れの回想で始まるものの、そこから先はAsaProのテンション。特に今作は汐音と蒼や蓮菜と由奈のように、ヒロインとサブキャラの絡みが濃いので、かなりワチャワチャしてる。まりと汐音が予想以上にヤバい方向へ個性を発揮する一方、乃々香は策略が主人公に気付かれることなく不憫な立ち位置になっている。蓮菜はあざといんだけど主人公には見透かされているので、その分わりと正統派ヒロインしてるように見える。

そこまではただのラブコメで済む話なんだが。主人公に元カノが2人いた(?)こととその因縁の過去が明るみに出て、意外とこの作品重い背景持ってるんだなと思ったら、由奈がまりにデフォルメパンチをかますなど、重い雰囲気はすぐに吹っ飛んだ。まあでも、恋愛の描写は蓮菜ルートでの由奈の告白の辺りは良かった。その因縁のよりを戻す場面にまりが居ないことになっていたが、直後のアイキャッチでそれがネタにされていたりと、メタなネタもちょくちょくある。私はそれで楽しかったんだけども、メタが嫌いな人は嫌いよね。

ヒロイン視点のシーンが多い。こういう描写はたまに補助的に入ることはよくあるけど、今作の場合は主人公は何をしててヒロインは何をしているのかがはっきり描写されている。意図的に内心描写を隠すこともあるが、そういうのはたいてい後のシーンやアイキャッチで明らかになる。ヒロイン視点といえば、汐音ルートの分岐点が汐音視点での選択肢で決まるところが斬新だった()。

プロローグのシナリオで明かされることだが、なんか巨乳キャラが多いと思ったら、主人公の好みだったか。あと、今作は冬が舞台なので年越しのシーンもあるのだが、既に恋人がいる状況なのにハーレムで年を越すところとか、恋春アドレセンスを思い出す。あちらよりも嫉妬バトルは激しいけども、Hシーンの変態度ではブランド相応でそこまでじゃない。

シーン回想のキャラ一覧に由奈の顔グラで7つくらい枠があるので、なんかあるんだろうなと思っていたけども、まさかメインヒロインとサブヒロインを全員拒絶したルートにHシーンがあるなんて思いも寄らなかったよ!何の伏線もなく唐突に新キャラ出すなし。

蓮菜が一番ヒロインしていたし、キャラとして一番好きになったけど、裏ヒロイン(というか真ヒロイン)枠で由奈のエロかわいいところも捨てきれない。

グラフィック

画面解像度はHD (1280x720)。CG枚数は84枚(差分含めず)で標準の量。Hシーンが各ヒロイン5~7シーンとやや多いが、特筆すべきはサブヒロインのシーンが7つもあること。背景は比較的シンプルな塗りだけど、ヒロインの部屋の内装や置物が凝っている。

Asa Pro恒例の変顔は健在。というか、前よりバリエーションも少し増えた気がする。服装のバリエーションも合計で見ると多い。そういうの普段は余り意識しないけど、立ち絵モードで見ていると多いなあと思う。

CGは私は結構好きなんだけど、一般的にはどうなのかしら。CGを並べてみると、色んなおっぱいがあってああ良きかな。まあ、プレイ直後は気に入っていても、数週間経って見てみるとそれほど良く見えないこともあるからな。

システム

セーブスロット12個×20ページ + クイックセーブ12個、オートセーブ12個、バックログジャンプ(ロードした地点より前のシーンへはジャンプ不可)。前作・恋借りの時は気付かなかったけど、前作同様にコンフィグの設定変更で中断機能(サスペンド再開)を使用できる。おまけ要素はCG鑑賞、シーン回想、立ち絵鑑賞。(2020/11/30完了、No.78)


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