Image: 230509 VN『創作彼女の恋愛公式』(2021年) 感想

ビジュアルノベル『創作彼女の恋愛公式』(Aino+Links / 2021年11月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

この作品は発売当初に買ったことは覚えているが、選んだ理由は思い出せない。ゲーム制作が題材の作品ってありがちだから、ストーリーにはあまり興味がなかった。絵柄は、うーん。エロは悪くないけど、キャラは好みというほどでもない。買って実物が届いてから、なんで純愛ものに手を出したんだと後悔していた。

しかし、これが萌えゲーアワード2021で大賞・ニューブランド賞・シナリオ賞・名セリフ賞・ベストキャラクター賞と、やたら持ち上げられることになった。まあ、私は未プレイのくせにそういった評価には疑い深く冷たい目で見ていて、シュリンク包装を解いたのはつい先週のことだったのだが。

パッケージ

通常版は上下から開くオーソドックスな紙箱。内容物は2枚のゲームDVD、見開き1枚の取扱説明書、アンケートハガキ、ダウンロードカード。ダウンロードカードはDVDドライブがない環境向けのDMMのダウンロードコードが記載されている。

ダウンロード版はFanzaで6月12日までの期間限定で50% OFFの4,950円となっている。パッケージ版は再版がなく、通常版でさえ中古価格が1万円超えになっている。後から元値より高い金額を出してわざわざパッケージを買う理由がよく分からない。

公式サイトに各ルートの後日談を描いたアフターストーリーを含むアペンドパッチが無料公開されている。

シナリオ

クリエイターとしての活動に全力を掛けた者たちの青春ストーリー。ラブコメ要素を多少含んだ、文系版のスポ根ドラマになっている。

学園生として2年生までは共通ルート、3年生は個別ルートでストーリーが分岐する。シナリオの長さも7:3くらいで個別ルートは若干短いが、共通ルートの中でも各ヒロインとかなりの線まで親密になったりデートしたりする場面があるので、ヒロインとのコミュニケーションは十分にある。

本当に意外性があってショックを受けたのはグランドエンドのルートに入った時くらいだったけど、それ以外でも微妙に予想を外してくる展開が多々あって、安直なテンプレ展開に縛られない点は良かった。桐葉が声を失った時は主人公が逆上するか自責の念に駆られるかと思ったけど、やけに紳士的な対応なのが拍子抜けだった。

グランドエンドのエピローグは納得しているけど、あっさりしててイマイチ。もうちょっと心に訴えてくるものがあれば良かった。アペンドパッチで追加される「BAD ENDのアフターストーリー」というのは言い得て妙だった。この物語の立場を実に表しているね。

グラフィック

画面解像度はフルHD (1920x1080)。

改めて立ち絵をよく見てみると自分の好みだなぁ。夏着、冬着、中間着と衣装のバラエティもいい。バストサイズがインフレ気味だけど、肉付きがいいところは好感持てる。

背景のクオリティは通常シーンも一枚絵もすごく良い。ただ、「日の光がなく薄暗い落ち着いたカフェ」とあるのに背景で窓から外が見えるのは違和感MAX。あと、逢桜ルートのHシーンでやり過ぎCGは要らなかった。状況的にさすがにおかしいでしょ。

作中作の立ち絵とかカバーイラストは別作品から持ってきているのかな。新規に書き起こしているとしたら、なかなか手間がかかっているけど、CG鑑賞には入っていないんだよな。

システム

システムはKIRIKIRI Zベース。クイックセーブ1個、セーブスロット10個×20ページ、セーブコピー・移動・削除操作、シーンスキップ、バックログジャンプ(スキップ箇所・ロード前可)。セーブ・ロード画面は全画面とサイドバー形式(下部表示)の2種類を切り替え可能。(2023/05/09完了、No.103)


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