210817 ゼロの使い魔 (17) 感想
ゼロの使い魔 (17) 感想
冒頭イラストが前巻ではピンナップ綴じ込みだったのが今回は見開き3ページ構成で、イラストの上にその場面を表す本文からの台詞の引用が重ねられている。ラノベ自体読むのが久々だから、もはやこのスタイルが懐かしい。最初の2ページにはどちらも見覚えないキャラクターが2人ずつ、計4人映っている。印刷・装丁ミスで違う作品のページを綴じたんじゃないかと思ったくらい。出ている人物は一致しないのに、どちらのページも台詞がルイズのものとして載っている。これがどういうことか本文を読んで初めて分かる。改めて見直すと、1ページ目から2ページ目に繋がることは予想できていたものの、その間の経緯を考えてみれば2ページ目のシーンの重みがすごく、アニメーションの1シーンが思い浮かぶようだ。
前回懸念していたことは本巻で回収されてましたね。アンリエッタの情事が公に洩れたら、それは国家が転覆しかねない一大スキャンダルなのよ。ロマリア(ジュリオ)がどこで見ているか分かりませんし、人の外観をコピーできるというヤバい能力を既に色んなところで利用していますからね。
アンリエッタは前回と違って決心の上での行動だったから全く悪びれた様子がなかったけど、才人の方は酷く猛省してましたね。ルイズは才人とくっついて離れてを何回も繰り返して、それを自ら振り返ってもはや自分にも才人にも達観しつつあるが、この3人の関係はこの先どうなるやら。
ロマリアの動向は既に見えているけども、ここまでジュリオの本当の目標、あるいは野望が明かされていないのな。アルビオンからの長い付き合いなのにそこが見えないというのは、不穏でしかない。(満足度: 2⁄3, 期待度: 2⁄3)(2021/08/17)