240603 答案への「○」は不正解を意味する?

Image: 240603 答案への「○」は不正解を意味する?

ある日本のマンガで、解答にことごとく赤字で○が打たれて「100点」となっているテストの答案用紙を掲げて喜んでいるキャラクターがいるシーンがあった。これに対して「赤字で丸って誤答の意味じゃないの?」という英語のコメントがあって、この返信で「日本では逆(正解)なんだよ。プレステのボタンが同じ風になっているのはそういう理由もある。丸ボタンがセレクトでXボタンが戻るというのが、日本のプレイヤーにとってなじみ深い。」というのがあった。

○を正解(肯定)、×を不正解(否定)と区別して捉えるのは日本、韓国、台湾だけらしい。こういったところに国の文化が表れるのは興味深い。

参考文献

トップの画像はFile:Flamingo Assignment.jpg - Wikimedia Commonsより。

市販デフラグソフト (Diskeeper / PerfectDisk) の終焉

Image: 市販デフラグソフト (Diskeeper / PerfectDisk) の終焉

久々に「デフラグソフト」という単語を見たので、今の Diskeeper と PerfectDisk の最新版は何なのか調べてみたら、DiskeeperはDymaxIOというWindows総合最適化ソフトとして統合され、PerfectDiskはそもそも開発元 (Raxco Software) が営業停止していた。一時期はキヤノンITSやソースネクストから日本語版が販売されていた O&O Defrag は今でも健在だが、販売サイトやソフトウェアのUIは日本語に対応していないので、これも日本のユーザーの中では過去のソフトになっているだろう。

Image: Diskeeper and PerfectDisk Japanese versions

私はDiskeeperを12までバージョンアップして使っていたが、13にバージョンアップしたかしていないか、その辺りを最後に全然使わなくなった。WindowsドライブをSSDに移動してから、その必要性を感じなくなった。

Image: Diskeeper 12

DiskeeperはSSDも最適化してパフォーマンスを向上できるとうたっていたが、効果は体感できるほどの違いじゃなかった。そこにお金を費やすくらいなら、SSDをワンランク上の容量にした方がいい。SSDが登場してからたった数年で、そう言えるレベルまでSSDの容量単価は急激に下がった。動画やゲームのデータ保存用としてHDDはまだ現役だけど、専用の最適化ソフトを導入してまで性能を突き詰めるくらいなら、他にまずやるべきことがある。

Windows XPやVistaを使っていたときはこれらが役立ったのが懐かしい。さあ、改めてデフラグソフトに別れを告げよう。

240530 電気通信大学UECミュージアム [東京 調布]

Image: 240530 電気通信大学UECミュージアム [東京 調布]
電気通信大学のUECコミュニケーションミュージアムへ行ってきた。この博物館は無線通信技術がメインではありますが、無線機は電子技術とともに発展してきた、あるいは、この博物館を見ていると、無線機のために電子技術が生まれたように感じ取れます。その電子技術の一番の応用例がコンピューターということで、このミュージアムでもいくつかコンピューターが展示されています。
本文を読む…

240527 死→A (!?) [Niji]

Image: 240527 死→A (!?) [Niji]

サロメの今日の雑談で、「死」を縁取りで何度も書き続けていった結果、ゲシュタルト崩壊してあゆのロゴみたいになっていったという話メチャクチャ笑った🤣

最近、サロメと石神の配信はよく見てる。この2人の雑談はハズレがないわ。

IT絡みの話題で言えば、石神から「一太郎」という言葉が聞けるとは思わなかった。何でも、役所ではまだ使っているところがあるから、と学校で教えられたものの、全く使う機会はなかったそうな。石神の世代だと、小学校でWindows XP, Vistaとかか。Wordなんて小学生から使うことはあまりないだろうから、早くとも中学校あたりだろうな。一太郎なんてほぼ消えた頃じゃないの。先生には先見の念がないとかいうレベルじゃないな。

240524 京都産業大学ギャラリー TOSBAC [京都]

Image: 240524 京都産業大学ギャラリー TOSBAC [京都]

KCGコンピュータミュージアムへ行った後にここへ行きました。常設展で大学の歴史として創立当時に使われたTOSBAC-3400という大型コンピューターやその周辺機器が展示されています。2022年に情報処理学会から分散コンピュータ博物館に指定されています。

京都駅からJR山陰本線に乗って2駅目の丹波口を降り、徒歩10分程度と、交通アクセスはまあまあ良好です。

Image: 京都産業大学ギャラリー

開館情報(2024年5月時点)

予約は不要で、誰でも無料で入って見られます。企画展開催中は日曜と祝日以外開館していますが、企画展がない間は休館しています。大学のウェブサイトで開館カレンダーを確認して下さい。

この時の企画展は生け花の歴史でした。コンピューターとは1ミリもかすらない、何とも奇妙な組み合わせです。

常設展、企画展ともに全て撮影禁止となっていました。

展示機

TOSBAC-3400の本体、キーパンチ機、パンチカード読み取り機、ディスクパックなどが展示されています。

試験成績など色んなデータが記録されたパンチカードがぎっしり詰め込まれた収納棚が丸ごと展示されているなど、当時どのようにコンピューターが使われていたかが垣間見えます。展示点数は多くありませんが、紙資料まで一式揃っての展示は珍しいと思います。

MGP-21という聞いたことない型番のコンピューターもありました。タイプライターの隣に、見た目はプロジェクターみたいだけどレンズの部分に目盛りが書いてある装置があって、これはモニターか?興味深かったです。調べてみると、米国General Precision Inc.のLGP-21を三菱プレシジョンが国産化したモデルのようです。発表時の資料によれば、上段にカウンタ・レジスタ、中段にインストラクション・レジスタ、下段にアキュムレータの内容を表示する「ディジタル表示装置」というのがあり、これが先のモニターのようなものと思われます。

まあしかし、いかんせん、写真を撮って後から見返しながら思い出すタイプの私としては、撮影禁止とは困ったものです。こうやって書いている時点でもう何を見たかほとんど記憶に残っておりません。MGP-21の話もIPSJの情報から名前を検索して出てきた写真を見て何とか思い出しました。そういうわけで、KCGミュージアムに比べると不満が残る体験になりました。

240524 KCGコンピュータミュージアム [京都] パソコン編 (2 of 2)

Image: 240524 KCGコンピュータミュージアム [京都] パソコン編 (2 of 2)
トップの写真は初代PC-9801。モニターは Character Display と書かれているのでモノクロモニターでしょうか。PC-98は他にVM, LV, NV(RXは別室?)が展示されています。80年代後半のパソコンに関しては現役で使っていたという案内人から、「一太郎は重くて、P1.EXE(ピーワンエグゼ)というワープロソフトがあってそっちの方が使い易くて好きでしたね。」とか、興味深い話を色々聞きました。
本文を読む…

240524 KCGコンピュータミュージアム [京都] 大型・中型機編 (1 of 2)

Image: 240524 KCGコンピュータミュージアム [京都] 大型・中型機編 (1 of 2)
京都のKCGコンピュータミュージアムへ行ってきた。この博物館は京都コンピュータ学院内にある。京都コンピュータ学院は日本で早期からコンピューター専門の私立教育機関として設立された歴史を持ち、学内だけでなく学外からも歴史的に評価されるコンピュータを収集し、展示している。
本文を読む…

240522 げっちゅ屋の異変

4月の途中か5月に入ってからか、げっちゅ屋にいくつか異変が起きている。

まず、伏せ字の件は以前に挙げたとおりでまだ直っていない。お知らせによれば、クレジットカード会社の審査が厳しくなり、販売停止になった商品が相当数ある。この2件は禁止ワードへの対処に絡んでいる?

DL.Getchu.com 【お知らせ】販売不可作品の停止復旧について

予約ランキングが100件表示だったのが今は20数件しか表示されなくなった。ランキングの内容を見ると、売上ランキングの未発売作品の順番と噛み合わないところがあり、どういう状況なのか謎。

雲行きが怪しいです。

119番とトリッキーな電話の発信方法

Image: 119番とトリッキーな電話の発信方法

(トップ画像はFile:BellWesternElectricRotaryPhoneA.jpg - Wikimedia Commonsより。)

日本では、火災・救急は119番、警察は110番に電話を発信することになっている(ちなみに、世界的には112番か911番が多い。)

この理由の俗説として、昔のダイヤル式電話機では1番が最短で回して発信できるが、発信者(通報者)の心を落ちつかせるため、あえて最後の3桁目は最も遠い9番または0番とした、という話がある。私もテレビか人づてか忘れたが、真偽は怪しいと思いながらも、そういう風に教わった。これが本当なら分かりやすいしホッコリする話だが。

NTT技術史料館の電話技術者OBの人が言うには、真実は違うらしい。

現在の電話機の発信方法は、ダイヤル式ならパルス信号、プッシュ式ならトーン信号の2種類がある。最古の方式は受話器を上げると電話局の交換手に直接繋がるものであったが、電話局に自動交換機としてステップ・バイ・ステップ交換機が導入された際にダイヤル式電話機が登場した。プッシュ式電話機が登場するのは交換機の改良が進んだ1960年代末期のことだ。

ダイヤル式電話機(パルス信号)

ダイヤル式電話機はダイヤルが回るときに発するパルス信号(オン・オフが連続する回数)で発信する。119番なら1回-1回-9回のパルス信号が発することになる。ところが、ダイヤル式電話機では受話器を掛けるスイッチを叩くだけでパルスが発生するらしい。つまり、意図しようがしまいが、スイッチを適当に3回叩けばそれだけで111番に発信されてしまう。これでは誤報が絶えないということで当初は112番だったようだが、それでも誤報があったため119番になったとか。9番に掛けるにはスイッチを素早く9回(0.1秒間隔で)叩く必要があり、これなら意図せず掛かることはないだろうという算段だ。

プッシュ式電話機(トーン信号)

プッシュ式電話機の場合、ボタンを押したときに発する2つの音の周波数(トーン)の組み合わせで番号が決まる。この音は可聴帯域であり、楽器のみならず人の声でも代用可能。

昔のテレビ番組で、絶対音感に自信がある声楽のプロを複数人招いて、受話器越しにトーン信号と同じ声を出して電話が掛かるかという実験をして成功した例がある。成功すれば面白いとはいえ、誰もができるわけではなく、難易度は高そうだ。

IP電話なら間違いは起きないだろうが、こういった遊びがなくなるのは寂しいかもしれない。