missing summer (Good Bye April / 2021)

missing summer / GOOD BYE APRIL - YouTube Music

歌詞、曲調、オケも全部、80年代みあるシティポップなんだけど、この曲を作ったのは現代のバンド。3/7にZIP-FMで流れていたんだけど、なかなか気に入った。

湯浅佳代子(Tb)、TRI4THの織田祐亮(Tp)、藤田淳之介(Sax)のホーン隊が参加した角松敏生的なシーブリーズとブラコン味を感じさせる華やかなAORダンスチューン(アルバム「swing in the dark」紹介より)

同時に流れていたのは、

  • WINDY SUMMER / ジャンクフジヤマ / 2023(杏里の1983年同名曲をカバー、角松敏生による作詞作曲)
  • SPARKLE / 山下達郎 / 1982年
  • ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS / 1983年
  • RIVERSIDE HOTEL / 杉山清貴 & オメガトライブ / 1984年

240310 planning to go abroad for concert again [Niji EN]

Image: 240310 planning to go abroad for concert again [Niji EN]

このゲーム懐かしい。って、結構色んな実況者やライバーが過去にやっているのを見てきたから、そんな懐かしくもないんだけど、バーチャルコンソール特有のクイックセーブ・ロードを使わずにやっている人は久しぶりに見た。私は子どもの頃に数週間あるいは数ヶ月掛けて地道にクリアした記憶がある。雪山から工場あたりがセーブポイントまで進めるかの鬼門だったな。当時の攻略本には書いてなかったけど、出口の直前まで飛ばせる隠しショートカットが多数あって、それを自力で見つけたり友達の口コミで知ったりしてその度に仰天してた。そんな事より、雑談でヤンデレCDの話題が出てくるサロメは何歳よ?😆


最近私がよく見てるライバーは、Scarleとサロメと、あとは石神、鏑木、セレ女を時々くらい。他箱はAmano Neneくらい。そんなにじっくり見ていられないけど、アンテナはある程度張っておきたい。

近々シンガポールで開催予定のENのライブ、女性陣が出演する午後一の部と男性陣が出演する夕方の部があって、女性陣メンバーは卒業したPomu以外はNiji Generationの時と同じ。距離的にマレーシアとそんなに変わらないし、旅程のハードルはさほど高くないが、行くかどうか迷う。チケット代は148SGDで、日本円で16,000円くらい。Niji Generationがグッズ付きで11,700円くらいだったが、今回はグッズが付くかどうか、現状イベントやチケットの内容がまだ不明確な中では微妙だな。予約が殺到しそうな状況にもないし()、詳細が公開されてから判断しても遅くはない。

240309 2種電気主任免状の認定取得に向けて面接を受けた

Image: 240309 2種電気主任免状の認定取得に向けて面接を受けた

あー、やっと終わったー。なんか雨は降ってるけど、心はスッキリした😊

特高受電施設の保安管理業務に従事して5年以上が経ったので、実務経験で免状申請することにした。過去に電験二種の参考書はいくつか買ったけども、私には試験で免状を取るのは難しそうだ。2種電気主任を実務経験の申請で取得する人は毎年500人位居るらしい。試験合格者の人数と同じか、それより多いので、珍しいものでもないだろう。

認定を受けるにあたっては事前の書類審査と面談があった。そこで問題なければ、指定書式の申請書と代表者押印済みの実務経歴書を用意して本申請を行う。

まず、実務経歴書、定期点検の項目、組織図の下書きをWordで作成。経歴書は省略せず正確に、しかし余計な事は書かないように、10頁くらいにまとめた。これらをメールで保安監督部に提出。今から3ヶ月前、昨年12月のことだった。

その後、提出書類の記載事項や法令遵守していることを証明するため、保安規程、単線結線図、保安教育の記録、不具合是正工事の計画書や報告書と、過去5年分の日常点検、月次点検、年次点検の点検記録を提出するよう求められた。紙媒体なら引っ越し用ダンボール箱が2~3箱くらいの量だが、PDFデータでも提出できるという事で、向こうが用意したオンラインストレージに500MBくらいのデータをアップロードして送った(これでもモノクロスキャンでデータサイズを抑える努力はした)。そのために紙媒体の点検記録を倉庫の箱から引っ張り出してひたすらスキャンするのはしんどかった😫

書類審査で問題なければ、面談の日程を決めて、当日は保安監督部がある庁舎に赴く。

面接官は一人で、20代か30代か、いずれにせよ私が想定したより若く見えた。横長な事務室の端の方にある10人席の長机が置かれた会議スペースに案内され、そこで対面で1時間ほど面談した。

面談では大体以下の事を確認するための質問を尋ねられた。

  • 実務経歴書の記載事項が実務経験の認定対象に該当するか。
  • 関係法令や保安規程を遵守して業務を行っていたか。
  • 自分が管理する設備や実施した点検を把握及び理解しておるか。

まず、経歴書の内容に沿って、定期点検や運転監視をどのような体制と頻度で行っていたか、私が業務体制上どのような立ち位置にあって点検にどのように関わったかを答えた。期間中にデマンドの変更が何度かあったので、これがどういう経緯で変更することになったか説明を求められた。頭の中では、この前読んだ大正時代の電験の口述試験みたいだなとか考えていた。

年次点検についての質問をいくつか尋ねられた。停電操作をどのように行ったか、単線結線図を見ながら「停電点検はこういう行程で行い、ここの停電点検の時はまず遮断器○○を切って…」という感じで説明した。それから、保安規定の点検基準に変圧器絶縁油試験があったので、この点検項目で何を調べたか尋ねられた。面接官「絶縁油のガス分析とはどういったガスを調べるのですか?」私「具体的な名前は何だったか忘れましたが…点検報告書を見れば分かると思います。メタンとかそういうものだったかと」面接官「有機ガスですよね?」私「そうですね。変圧器に絶縁破壊などの異常が起きて内部で放電が起こると、油が分解されてガスが生じるので、ガス分析でそういった異常がないか分かります」そんな感じで、しどろもどろになりながらも、意味は分かっているという点を主張しておいた。

あと知識的な所で問われたのは、B種接地の場所とか接地抵抗の基準値とか、変圧器に比率差動継電器がついていたので、その説明とか。最近そういうのを調べたり、前日には軽く電験三種の参考書に目を通したりしていたから何とか回答できたけど、もし全く対策していなかったら答えに行き詰まったかもしれない。しかし、電験二種レベルのような発電、送配電技術の知識を問われたら、それこそ全くできなかったので、今回このレベルの回答でパスできたのは幸運だった。

そうして、面接官「これで実務経験が十分であることの確認が取れましたので、第二種電気主任技術者の免状を交付して差し支えないと判断します」との言葉を賜り、私は笑顔でお礼を言って、正午近くのゆるい昼休み雰囲気の中をルンルンで帰った。

大正時代の電験の口述試験

昔、電験は電力保安行政の所轄である逓信省が担当していたことから「逓試」と呼ばれていたようですが、この言葉で調べてみると当時の様子が見えてきます。
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戦前の配電盤の種類

Image: 戦前の配電盤の種類
東芝のマグネブラスト遮断器について調べていたとき、「コンパートメント形配電盤」という用語が出てきて、これについて色々調べていたら戦前の配電盤に興味を持ったので調べてみた。現在の東芝の前身である芝浦製作所が1934年に発行した『芝浦製品型録』という資料に配電盤のカタログが載っている。
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東芝の磁気遮断器(マグネブラスト遮断器、MBB)

Image: 東芝の磁気遮断器(マグネブラスト遮断器、MBB)
東芝では戦前から磁気遮断器の研究が進められ、1952年に竣工したブリヂストンビルで7台の磁気遮断器(AKM-5, 3450V, 600A, 50MVA)が使われた。磁気遮断器は当初は「磁気吹消形気中遮断器」とも呼ばれ、東芝の商品名は「マグネブラスト遮断器」だった。
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空気遮断器と磁気遮断器の欠点

電験や電気施工管の資格本を読んでいると、遮断器の種類を解説しているセクションで空気遮断器(ABB, Air-Blast Circuit Breaker)や磁気遮断器(Magne-Blast Circuit Breaker, MBB)というのが出てくることがある。これらは30年以上前に製造が終了し、メーカーの保守も終了している。短期間で消えていったABBやMBBはどのような特徴と欠点があったのか。
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東芝MCRシリーズ スイッチギヤ用マルチリレーの歴代モデル

Image: 東芝MCRシリーズ スイッチギヤ用マルチリレーの歴代モデル
歴代モデルの外観を見ていくと、MCR20は銀梨子地の盤面に数桁のセグメントLEDと複数のLED電球による状態表示で、見た目は典型的な第1世代デジタルリレーといった感じだ。MCR22で遮断器の入切スイッチが目隠しパネルの中に入り、視認性の違いを除けばインターフェイスは最新機種と変わらない。MCR27で数値とバーグラフがLCD(液晶ディスプレイ)になった。MCR28は途中のロットでディスプレイがLCDからVFD(蛍光表示管)に変更された。
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EVT故障時のマルチリレーの動作と影響

近々、2種電気主任免状取得に向けた面談があるので、何か知識をつけておこうという試み。

日本電機工業会(JEMA)が公表している資料の中で、避雷器を付けていなかった高圧受電設備のVTが落雷のサージ電圧で故障したという事例を読んで、うちの受変電設備にあるEVTが故障したらどうなるのか考えていた。

うちの6.6kV配電系統には保護継電器として東芝製マルチリレーMCR27またはMCR28(世代が違うだけで機能的にはほぼ同じ)を使っている。母線保護はOC, UV, OV, OVG、フィーダー保護はOC, DGで行っている。EVTには二次回路の3相(V1, V2, V3)と三次回路(V0)それぞれにサーキットプロテクタ(CP)が付いている。もしEVT二次側に過電流が流れれば、CPが切れることになる。マルチリレーには汎用入力接点の機能として「CP切状態入力」があり、CPの故障出力と結線することでマルチリレーでCP OFFを検出できるようになっている。

マルチリレーにCP切状態が入力されたときの動作は、取説によれば「異常出力します(SYS ERR, 汎用出力)。また、V1, V2, V3相のいずれか2相以上、もしくはVN相のCP OFF時にUV保護をロックします。」とある。UVはVT二次回路の3相全ての電圧が条件を満たしたときに動作するので、CPが3相同時に飛んだら動作時間次第でUVが先に動作する可能性があるが、1相でも生き残っていればUV動作がロックされることになる。

マルチリレーの異常出力がONになると開閉器ONロックがかかるため、遮断器を一度切ると異常が復旧するまで再投入できないということになる。UV動作ロックや異常出力信号がどう作用するかは盤のシーケンス図やフロー図を確認する必要がある。UVは主に高圧連系する非常用発電機の起動条件や負荷機器の異常動作防止用で遮断器トリップに使われる。異常信号出力はフロー図を見たところではフィーダー盤の軽故障一括警報として使われるだけのようだ。

EVT三次回路のV0要素はOVGやDG動作に使われるが、EVT三次には地絡が発生したときしか電圧が生じないため、V0のCPが飛んだときには既にOVGやDGが動作しているはず。先と同じく開閉器ONロックによって遮断器の再投入はできない。

以上から結論としては、EVTの二次回路が短絡または断線した場合、母線電圧を計測できなくなり、UV不動作のため停電しても非常用発電機が起動しない恐れがある。三次回路が短絡または断線した場合、地絡継電器が動作しない恐れがある。まあ、ちゃんと年次点検で手入れしていれば、EVTが故障することはヒューマンエラーか小動物侵入などの外因がなければよほどない。そういう低可能性のリスクを挙げていったらキリがなく、結局求められるのはその場の即時対応力なのだが、万が一に備えて思考演習の一つとして考えてみるのはありだと思う。

無料で読める送電系統保護継電器システムの入門書

Image: 無料で読める送電系統保護継電器システムの入門書

「実務に則した保護リレーシステム技術の学び方」の入門書 | 電気学会 保護リレーシステム技術委員会

Webページの説明では学生向け講座の資料とあるけど、電力会社やその請負工事会社で社員教育に十分使えるレベル。むしろ、実務上はこの中でも担当分野で必要に駆られなければ知らない内容が多いので、ここまで広く理解できたら上出来なほう。

保護継電器が何たるかの概念的な部分はもちろん、実際にどのように機能し運用されているか、設備更新計画の策定から設計・施工までの業務全体が見渡せる内容になっている。工事業者や保守点検業者ならみんな知っているけど、それ以外の人には関わりがないであろう、VTプラグ短絡禁止、CTプラグ開放禁止の話も書かれている。実務に携わっていない人に対してここまで説明する必要ある?というレベルだけど、コラム欄だからまあ良いか。

特高送配電網の系統保護を中心として書かれているので、高圧配電網をもつ特高需要家の主任技術者や電験二種以上を目指している人は前半まで読んでいて損はない。後半はよりマニアックな内容だが、送配電事業者や工事会社での社員教育向け資料としては有用と思う。