Bitbltのラスターオペレーションの処理を理解するにあたって、ビット演算と逆ポーランド記法の知識を使う出番があった。
論理和と論理積の変換(ド・モルガン則)は電子回路でもよく使うから、まあまだ少しは縁があったけど、逆ポーランド記法を読み解くことになるなんて、学生時代に基本情報技術者試験で勉強したとき以来だった。
具体的には、昔のWindows(今やobsoleteなWindows GDI)では次のようなところに登場する。
→ 三項ラスター演算 - Win32 apps | Microsoft Learn
これら256通りのラスター演算コードが全て使われるわけではなく、また、ハードウェア側もこれに全て対応しているわけではない(むしろ、対応しているのはせいぜい20種類程度の組み合わせだけだ。)右にNOTSRCERASEなどの別名が付いているものがあるが、これがサポートされるべき演算だ。エミュレーター開発では当時のDDKやMSDNライブラリに収録されていたDTA (Display Test Application)というユーティリティーを使って、Bitbltエミュレーションのデバッグとテストを行った。正しく表示できれば良し。できなければ、何かが不足していることになる。このユーティリティーの存在に気付いたのはごく最近のことで、ここまで苦労を重ねる前に、もっと早い段階で知るべきだった。
しかし、これでバグ取りは一方進みそうだ。
ディスプレイ・アダプターのBitbltに線分を描画する機能を入れ忘れた(面倒くさそうだったので放置していた)ことに気付いて、ここ数日はこれを解析するところから始めて、また長らく頭を悩ませた。
線分の描画方向によって変わるパラメータがあって、不思議に思ったので調べてみたら、「ブレセンハムのアルゴリズム」を適用するのに必要なオクタント(八分円)の指定だということが分かった。
整数演算だけでどんな傾きの直線でも座標の近似値を出せるということの便利さと、なぜオクタントに場合分けする必要があるのかということが分かりました。線を書くだけで奥が深いな。勉強になった。
急きょ思い出したかのようにネットチケットを買い、Melocoの同時視聴を並べてニコ生で見ました。NijiENのライブコンサートにこんな大人数の観客が集まるのは初めてのことでビックリだった。
色んな魅力があって言葉では語り尽くせないけども、通常のライブステージと違うのは、やっぱり3D VRならではのステージパフォーマンスでそれぞれの個性が見られるところだな。中でもVoxはダンスのキレから曲間のコメントまで、終始盛り上げ上手だった。ライブ配信のコメントではVoxのライバーカメラを見た過ぎると話題持切りだったな。
私個人の好き放題を語ると、コンサートではあまり見ない組み合わせが新鮮だった。単独じゃないRosemi、男女デュエット、Mariaのダンスパフォーマンスとか良かったなぁ。全体的に平成曲が多くて老人会と言われていたけども、そりゃあElira、Rosemi、Ike、Sonnyが揃ったらそうなるだろうと。
EnnaとEliraの感動的なデュエットの後に、Ennaの張りのある声でTMRのHot Limitという温度差で皆沸き立ってた🤣EliraのSunbeamはYoutube Musicのプレイリストに入れているくらいには結構好きで、ライブコンサートで聴くのは昨年4月のVirtual Rhapsody以来だったけど、美声にますます磨きがかかっている気がする。めちゃくちゃ癒やされた🥰
今日はNijiENにとってCOLORSライブ以来の印象に残る一日になったことに違いない!
数年前にシンセポップのジャンルを調べていたときにSounds Like a Melodyという曲からAlphavilleというアーティストを知った。その曲が収録されているFirst Harvestというアルバムを聴いた時に (The) Jet Set という曲は私のお気に入りになったんだけど、これの別バージョンがあるとは知らなかった。
この曲は1984年のForever Youngというアルバムが初出で、こっちは既に購入して聴いたことがある。てっきりシングルバージョンはないものだと思っていたけど、翌年にはミュージックビデオ用に制作されたバージョンがシングルで発売されていた。
このミュージックビデオはYouTubeに公式動画としてアップロードされている。音質が微妙だからバージョンが違って聞こえるのは劣化のせいかと思っていたけど、そうじゃなかったのか。
違うと意識して聴いてみると、確かに1984年アルバム版とは全然違うな。
日本でもレコード盤のみだがワーナー・パイオニアから発売された。その解説カードで、この曲の発売経緯は次のように書かれている。
本曲はアルファヴィル自らのコンセプトとアイディアで制作したヴィデオ・クリップ、”Two Tales From The City”のサウンドトラックの一部にも使用されているナンバーです。ヨーロッパのテレビ向けに制作された音楽ヴィデオで、早くも全欧で話題を集めています。(中略)デビュー以来、キーボード・プレイヤーとして活躍してきたフランク・マーチンズは先ごろグループを脱退。代わって美形のリック・エコーレットが正式メンバーとして加入しました。そのため、本シングルは新たなメンバーで再レコーディングされています。録音は西独ケルンのEMIスタジオ。
このバージョンは2019年になってデジタルリマスターされ、現在はiTunes Musicでも再生することができる。
→ Add IBM PS/55 machines and its peripherals by akmed772 · Pull Request #5237 · 86Box/86Box
予定より半年以上遅れてしまったけど、あれから諸外国の同志の協力を得てモデル5550-Vと繁体字中国語に対応し、DOSVAXよりエミュレーション精度を改善して、ついに86BoxのmasterにPS/55エミュレーションが統合されました。ソースコードは既にコンパイルできます。安定版(バイナリー)はすぐには公開されないと思うので、すぐに使いたい方はソースコードからビルドしてください。別途対応する実機システムROMとフォントROMファイルが必要です。
私がPS/55を入手してから10年、エミュレーターの開発を始めてから6年を経ての集大成として悔いのないものに仕上がったと思います。ハングル文字のフォントROMが見つかるといった新しい展開がない限り、エミュ開発はここで一旦打ち止めになります。